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空っぽの時間

本の感想や日常の記憶

++迷い人のモノローグ



仲村 佳樹
スキップ・ビート! (14)

[出版社あらすじ]
トラブルを共に乗り越え、キョーコへの気持ちを自覚した蓮だが、ひとつ気がかりなことが…。そしてその予感が的中するかのように、キョーコと尚が再会!? しかも尚は、明らかに自分を意識したバンドにセールストップを奪われ大ピンチ――!? 2006年10月刊。
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ダークムーンが落ち着いて、ようやく不破っち登場。しかもピンチ。弱っている時にかけられる言葉って、胸に響きますよね。そんなわけで、蓮も気が気でない様子。三角関係に、面白さが増してきました。バンドのことも気になるし、次も楽しみです。


奥田 英朗
町長選挙

神経科の医師、伊良部が患者を通して起こす騒動が書かれた第3弾。
3編が収録されてました。
今回は、あちこちで患者役には実際のモデルがいるという話を聞いていたのですが、かなりの有名人を題材に書かれておりました。
ま、確かに絵は想像しやすいんですけどね。それゆえに悩みである病気に対してイマイチ話に入り込むことができなかった。伊良部の馬鹿さ加減だけが強調されている気がして、気楽には読めるんだけど、物足りない感じがします。
話的には、どうなっていくんだろうとハラハラした3話目の本題『町長選挙』が一番良かったかな。知らなかったけど、これもモデルになった島と、その騒ぎがあるらしいですね。実話に近いのだと知ってびっくり。


梨木 香歩
沼地のある森を抜けて

母が亡くなり、叔母が亡くなって、めぐってきた我が家の家宝は、なんと「ぬか床」だった。先祖伝来のぬか床は、相性の悪い手を拒んで呻くのだ。そして、女の手によって、新たな生命が作られていく…。
変容し、増殖する命の連鎖や、生命の孤独から次代への生命を望む、いきものの物語。

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なかなか梨木さんらしい、不可思議な世界に引き込まれました。いきなり「ぬか床」がキーワードになるなんて、びっくりした。
叔母に「じゃあ、あなたが家宝を継ぐしかないわねぇ」と言われ、何だろうと思っていたら、「ぬか床」が出てくるんですからね(笑)。しかも普通に「呻くのよ」と言われた日には…それが不思議なことでもないような錯覚に陥ります。
そんな面白いところを突きながらも、そこから生まれる「命」について考えされられる後半は、やはり『からくりからくさ』を引き継いだような少々論文的なにおいも出てきました。細胞単位で話が始まるんだもの。
どうなるんだろうと思いつつ、ラストまで楽しく読めましたが、最後は少々唐突かなという印象。読み解くのが難しいです。
タイトルもある意味、意味深にしてあるのかな。女性の体をなぞらえてるとか(?)。


今野 緒雪
マリア様がみてる―大きな扉 小さな鍵

マリみて最新刊。2編を収録。
今回は、選挙が終わり、バレンタインデー企画が持ち上がった話と、瞳子ちゃんの秘密を明かした話になっていました。
祐巳ちゃん視線がない話は、本当に読みやすい~私には。

前半のお話「キーホルダー」は良かったです。最後の乃梨子ちゃんのセリフがいいですね。良い友達だね。
しかしまぁ、この本は漫画並みに物語が進むのが遅いですね(^^;
いやもう別に急いでないからいいけどさ。
061003cake

近くで北海道の物産展をしていたので、買ってみましたフロマージュブラン。今は秋限定のパンプキン味とか、チョココーティングしたのもあるらしかったけど、私は初めて食べるので、とりあえずオリジナルを。
チーズケーキなので、冷やして食べると、なにやら食感が冷たい部分があって美味しかった。父はひたすら「甘い」しか連呼しなかったけど…いや甘いけどね、ケーキだもんよ。
しかし、これは写真にとると、…あんまり美味しくみえないねぇ(爆)。シチュエーションが悪い? ただのチーズの塊に見えてしまったのだった。
そういえば、冷たさの取れたフロマージュブランは、私がよく食べていたケーキに似てるなぁと思っていたが、名前が思い出せず、「ええっと、白いもわっとした丸いケーキ」と、ものすごく曖昧な表現で説明をする私。「真ん中に穴があいてて…バームクーヘンみたいで…」と言ったところで、「フランクフルター・クランツ」という名前であったことが判明。そうそう、もさっとした感じがこれに似ていたのです。

チーズケーキといえば、私の中ではいまだに銀座の「銀のぶどう」のカゴ盛りチーズケーキ「白らら」がランキング一位でございますね(笑)。別に特別なものは入ってないのにね、何故あんなに美味しいんだろう。
ただこれを食べたければ東京まで行かねばならないのが玉に瑕。ああ、関西にも出来ないかなぁ。それともたまにしか食べれないから美味しいのだろうか。

忙しい時期が終わったので、羽を伸ばそうと、さなさんに付き合ってもらって神戸で食べ歩き♪
最初に決まっていたのが、三宮のパトリーのケーキが食べたいってことだったので、先に元町まで歩いてランチをしてきた。
フルーツが自慢のお店で、神戸元町店限定のコースをいただいた。

「ベニマンの昼食」1575円

・食前の手絞りグレープフルーツジュース
・野菜たっぷりミネストローネ(福豆入り)
・新鮮野菜の一皿
(パパイヤの生ハムのせ、グリーンサラダ、季節のゆで野菜
と自家製ポテトサラダ)
・自家製フルーツジャム3種とオリーブオイル
(3種は、いちじく、ブルーベリー、キウイでした)
・パンの盛り合わせ
・プレーンヨーグルト
・本日のデザート
(ケーキか、ミルクプリンか、甲斐路という葡萄と、幸水梨から)
・コーヒー又は紅茶(ポットサービス)

フルーツメインのランチなのに、なかなかボリュームがあって美味しかったです。全部おいしくいただきました♪
コーヒーもポットで来たけど、いっぱい飲んでしまった(笑)。
こんどはここのパフェが食べたい!!
どれも美味しそうだったです。

[お店情報]
http://www.beniman.com/

神戸市中央区栄町通4丁目3番5号
毎日新聞神戸ビル1F
TEL 078-360-3943   FAX 078-360-3944
「フルーツショップ」 11:00-20:00
「パーラー」 11:00-20:00
定休日:水曜日


ランチが終わってから、元町まで来てたので、もちろんノジェスもチェック。やっぱりここは可愛いのぅ。しかし、買ったばかりであることと、もうすぐクリスマス限定が出るのを知っていたので、見るだけに留めました。

それからブラブラと大丸のバーゲンコーナーなどをめぐっていたら、ちょうどお茶時間に。急いで目当てのケーキやへ向かう。
住所を頼りにしながら、ホテルの1階にあるお店を探して、見つけました、ミルクジャムで有名なホテルピエナの中にあるというパトリーというお菓子屋さん。

さすが、ホテルに入っているだけあって、ラウンジという感じで喫茶店になっていましたね。

060930cake1

食べたのは、季節のフルーツタルト。ちょっと写真は暗いけど、鮮やかなフルーツがのっています。いちじく、ラズベリー、パイナップルからブルーべりーもあったかな。タルト生地がかなりかたくてクッキーのような歯ごたえ。サクサクとおいしかったです。

060930cake2

こっちは…ミルクチョコのケーキ。中にガナッシュが入ってて、柚子が練りこんであるとか。

ここのお店はですね、何度か行きたいという候補に挙がってはいたのだけど、なかなか行けずにいて、今回ようやく行ったのでした。
うーん、そのせいかな。期待が高すぎて、なんか普通だなぁ~って感想になっちゃった。
ちょうど3時前後に行ったのに、ショーケースにはあまり商品がならんでなくて、淋しかったしねぇ。それは照明がホテルらしく暗かったせいかな(^^;
やっぱ今度はミルクジャムを買って帰ろうっと。

[お店情報]
『菓子s パトリー』
http://www.piena.co.jp/kashis/index.html

神戸市中央区二宮町4-20-5(ホテルピエナ神戸1F)
TEL.078-272-3366
10:00~19:30ラストオーダー


買おうと思っていたCDを探しに行く。
センター街のタワレコに行こうと思って、ビルのエレベーターに乗るが、止まる階のボタンを押した時に、ふと、店の名前が載っていないことに気がつく。
…あれ、つぶれた?(^^;
エレベーターはそのまま上がり、目当ての階に。
降りてみるとやはりシャッターが閉まっていた。がーん。
張り紙を読んだところ、移転するらしい。そこには移転先を書いてなかったけど、あとで知るところによると、4日オープンのミント神戸に県内最大級の店としてオープンするらしい。…一足遅かった。
仕方がないので、TUTAYAへ寄ったが、目当ては見つからず。撃退されてしまった。ま、安いゲーム見つけたから良しとするか(笑)。

夜は、友達御用達のお店を連れて行ってもらう。
名前は知ってたけど、いつも混んでいるほどの人気で、なかなか入れない居酒屋さん『めばえ』。
創作家庭料理を作ってて、カウンターにずらりと一品料理が並んでいたのだけど、どれも美味しそうでした。
とても選びきれないので、少しずついただけるコース料理をチョイス。
私はですねぇ、ここの最後に出てきたご飯に乗ってたジャコとシソのふりかけが美味しかったんですよ。ジャコのパリパリとした食感に喜んでしまった。あれはジャコを揚げているのかなぁ。今度家で挑戦してみたいです(笑)。

[お店情報]
『めばえ』
兵庫県神戸市中央区下山手通2丁目11-5
ザ・ビー神戸 地下
078-391-7688
営業時間 17:00~22:30
定休日 不定休
予算の目安 3,000円以上~5,000円未満
客席数 20席


いっぱい食べたところで、今日は早め(?)に帰宅。
目当てのものはぜんぜん買えなかったけど(^^;
いろいろお話もできて、楽しかったです。


ダイアナ・ウィン ジョーンズ, Diana Wynne Jones, 西村 醇子
魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉


普通に不思議な物や魔法使いが存在する国、インガリー。3人姉妹の長女ソフィーは、昔からのいいつたえで「長女は成功しない」という言葉をその通りだと思い込み、帽子屋の仕事や生活に悩む日々を送っていたが、ある日荒地の魔女の呪いを受けて、おばあさんへと姿を変えられてしまう。旅に出たソフィーは、若い女の心臓を食べると話に聞くおそろしい魔法使いハウルの住む動く居城へ出くわし、寒さをしのぎに乗り込むが、そこでハウルの使役する火の悪魔、カルシファーから呪いを解くという交換条件でハウルとカルシファーの間で契約された内容を見破って欲しいと持ちかけられた。
ハウルの城での、掃除に明け暮れる騒がしい生活が始まる…。

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あの、宮崎アニメ『ハウルの動く城』の原作です。
実は私は洋書が大の苦手。
そんなわけで読み始めてからすぐに、思い切り躓いたのだが、まぁ、私も大人になった(笑)。中盤まで読んでみたら、その後はスムーズに読めました。伏線がしっかりと張ってある割には、唐突な展開が多かったりして、ちょっと驚いたけど、面白く読めました。よかった。
アニメは、設定と、話の最初と最後が同じなだけで、あとはずいぶんとアレンジされてたんですね。でも、アニメに足りない説明も補足してあったように思えたので、すっきりできました。ソフィーの呪いとか、火の悪魔の正体も、小説ならわかりやすい(笑)。
そして、ハウルはやっぱりタラシだった(^^;


乙一
銃とチョコレート

ある国で多発する怪盗【GODIVA】の犯行。そして対決すべく立ち上がった探偵ロイズとの活劇は、街中の大人から子供までを巻き込んで連日のニュースになっていた。
少年リンツも当然その中の1人で、探偵ロイズをヒーローとして尊敬していた。ある日、リンツは父の形見の聖書から、手書きの地図を見つける。それが、怪盗の残すカードと似ていることを知り、貧しい中で育った彼は賞金を貰える期待を多少胸に秘めながら、ロイズに情報提供をするのだが…。


児童向けのミステリーランドの一冊です。
怪盗と探偵。かの有名な二人を彷彿とさせるような小道具仕立てで、リンツ少年も探偵にあこがれる小林少年のような純朴さ。
地図に眠ったお宝に期待しながら、怪盗を探すべく、正当にお話が進んでいきます。
…中盤までは。

いやすごいですね、中盤で、リンツ少年の信じていた世界が一気に逆転。
とても乙一らしい作品です。
おおっっと思うような発想の逆転に感心しているうちに、乙一さん全開のダークなパワーがみなぎってきます。
児童書なんだから、できれば中盤のお話までで進めて欲しかったかも…とも、思わずにはいられないのですが、はやりこれがなければ乙作品でもないわけで(^^;
正義と悪が見方によってずいぶんと変わるものだなぁと、思ったのでした。

チョコレートの名前はどれも美味しそうです。ゴディバにロイズ、リンツの他にも町の名前になっていたり、いろんなチョコメーカーが出てきます。それを探して楽しむのも良い作品。


スクウェア・エニックス
ファイナルファンタジーIII


連休最後ということで、未開封のまま放置していたゲーム、FFⅢを手にとってみました。
いやいやオープニングがすばらしいですね~うっとり。
やはりファンタジーといえば、森があって、動物がいて、そして神殿があるものですよね♪ ね?←誰に言ってるんだ。
あと、このタイトルの名物はクリスタルだと思いますので、「元祖」って感じがして嬉しくなりました。
久々に聴く音楽も、昔のを少しアレンジしてあったけど、良かったです。

ゲームもですね、カメラワークがカッコイイし、操作がしやすいです。多少、画面の影響もあってか、文字が小さかったり、誰に向かって魔法かけてるんだから分からないところもありましたが、それほど気にはならないでしょう。
ストーリー…は、昔のを一度プレイしているので、多少は覚えてるんだけど、いろいろ突っ込み要素も満載でした。いきなり光の戦士に選ばれて、村人から「旅立て~」とか言われて、ホイホイ出て行ったけど…、そんなに軽かったかな(笑)。
いまは「すっぴん」からようやくジョブチェンジできるようになったところ。なかなか楽しめそうです。