実家で思い出し、母から譲り受けた小さめのボストンバッグふたつ
父方の祖母がまだ元気だった頃に、「よかったら、使って・・・」と
大阪に帰省したときに 母が渡されたもの。
大学の頃、一人暮らしをしていた私は 両親の心配もあって
関西にいる双方の祖母たちの家をよく訪ねたものです。
父方の祖母は、モダンでいつも身奇麗にしていて
そう、美を忘れなかった女性。
何年か前になくなりましたが。
そんな祖母が使っていたボストンバッグ。何年前のなんでしょうか?
ちょっとレトロな感じがいいですよね。
祖母の記憶で鮮明なのは、トラブルのない つるつるの肌。
「明色」しか使ってないんよ・・・ (←昔からある、化粧品です・・・今もあるのかな?)
と、言ってましたが、当時70歳は超えていたであろう祖母の肌は美しかった。
私は当時、神戸で一人暮らしだったので、大阪の祖母の家に遊びに行くと
すごい量の食事を用意してくれていて 嬉しいやらビックリだわ・・・
テーブルの4分の3は、私への食事だったんです(笑)
ありがたいですよね。
苦労して、頑張って、気を強く持って 楽しく生きていた祖母の気持ちを
大事にしながら、壊れるまで大事に使っていきたいなぁ~と思い、
押入れの奥から出してもらって 持って帰ってきました。
ブランド物って、本来はこういう使い方をするのかもしれませんね。
母から子へ、そしてそのまた子へ・・・愛する人へ続くもの。
本来は、そうやって続いていけるものがブランドなんですね・・・
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余談ですが、母方のおばあちゃんは、いつもニコニコとおっとりとした女性で
踊りの先生をしていた町の人気者。町を歩くと、知らない人はいないくらい・・・
私に、「いつか使うから・・・」と着物をあつらえてくれたんですよね。
最近は、病気をしていて病院にいるのが気がかりですが・・・
どちらも優しい祖母です。