緊張の糸がプツリと切れた・・・ 気が緩んでしまった。
注意を受けないよう気をつけていたのに注意を受けてしまった。
原因は、プロレス
何人かで話が盛り上がりプロレスマニア
の一人が技をかけ始め盛り上がりはMAX
僕はそれを見て興奮しカウントを取り始めた・・・ ワン、ツー
「コラーッ
何やってんだお前らー」と看守の怒鳴り声
カウントは、ツーのまま 全員ビクッとして固まった・・・
もちろん全員部屋から出され取調室に別々に連れていかれた。
刑務所でのこういった行為は、いじめだとか暴力と勘違いされ
厳しく調べられお叱りを受ける。 へたすりゃ懲罰 そして独房・・・
取り調べが終わり看守から「外で待ってくれている人はいるのか?」
と聞かれ「はいっ」と答えた。 「だったらがんばって一日でも早く
出れるよう努力しろっ」と言われ、瞬間的に外での記憶がよみがえり
胸が苦しくなり潤んでしまった。どうしょもない自分に腹がたった。
色々な事を考え反省しながら布団に入り、溜息をついて 目をつむった・・・