這っても黒豆ちゃん -2ページ目

這っても黒豆ちゃん

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「おじいちゃん、意識ないんだ 。さっき電話がきた。」


26日に聞かされた。


でも29日が定期演奏会だから正直それどころじゃなかった。
成功させたくて必死で追い込んでたから。


29日、無事に定期演奏会が終わって帰りの電車の中で初めてメールを読んだ。

「おじいちゃん、かなり悪化し たらしいから明日病院へ行こ う。」

母からだった。

30日始発に乗って大阪の病院へ向かった。定期演奏会の打ち上げは、出るのを諦めた。

駅に着いて、お見舞いにきてる従兄弟や祖母の分のパンを買っていった。


2階の集中治療室にいると聞いていたから2階に行ったのに誰もいない。
看護師さんがきて、地下にいると教えてくれた。

ついさっき、おじいちゃんは死んでしまったんだと知った。

地下に着くと、小さい従兄弟は泣きじゃくって、1つ上の従兄弟は目が赤かった。
そうか。
間に合わなかったのか。

あんなに可愛がってくれたおじいちゃんに、たくさん遊んでくれたおじいちゃんに、私は何も言えなかった。二度と会えないのに。

おじいちゃんに面会させてもらって、おじいちゃんの顔を触るとすごく冷たかった。
凍ってるみたいだと思うくらい冷たかった。

また将棋やろうよ、
美味しいお煎餅食べようよ。
また面白い話きかせて、
笑わせてよおじいちゃん。

もう一度触ってみても、
やっぱり凍ってるみたいに冷たかった。


おじいちゃんは遠くへ行ってしまったのかな。
私も遠くへ行きたい。

おじいちゃんありがとう。
私のおじいちゃん。