亡くなった方との結びの地 恐山菩提寺
 
恐山。
下北半島の中央部にある日本三大霊場の一つです。
 
 

 

恐山と言うと「恐い」という字が表すようにそういうイメージもあります。

死者の口寄せで知られるイタコさんなども、その一つでしょうか

恐山に向かう途中にバス停があります

観光バスも止まってお手水をされるようです

 
 
ここの水は一口飲めば10年長生きをするそうです
私は、手をつけるくらいにしましたが
みんなは一口どころかペットボトルに汲んでいかれていました
 
恐山につくと合掌アイスなどもあります
恐れとは遠い感じです
 
もともとは、「ウソリ」というアイヌ語だったそうです。
意味としては「奥まったところ」「湾」にあたります
それが宇曽利となり、「恐」となったと
 
曹洞宗のお寺で
本尊は地蔵菩薩様です
開山は天台宗の巨人 円仁。
 
 
本堂の左には温泉の湧き出るところがあります
そこは、火山性ガス地帯で
草木もなく先ほどとは違った荒涼とした感じになります

 
 
白い火山岩が砂利のように砕けていて
まるで、ご遺灰のようにも感じられます
地獄そのものをあらわしています
火山性ガスのためお花やお線香の香りはありません
お花の代わりに、風車が添えられていますが
カラカラと回る感じが郷愁を誘います
その中にいるお地蔵様が
救いを表しています
 
火山地帯を抜けたところにある宇曽利湖の湖畔は極楽浜です
抜けたような開放感が天国を表しています
江戸時代頃には湖畔で亡くなった方の名前を叫んで偲ばれていたそうです
 
ここは、供養の場と言っても
亡くなった方の場というよりも
生きているわたしたちが
亡くなった方への心のやり場なのように感じました。
 
お参りした日が、彼岸であったので
私にとっても良い場にさせていただきました。