アプリコットブレインです。

 
 
よくエネルギーの話の中で「猫」のことが話題になります。
 
はい、猫です
 
 
猫のように身体を柔らかくして
瞬間に力が発揮できるようにすることや
 
古武術では「猫の妙術」といって
無心で自然に対応していく
と言うものがあります。
 
どちらも無理に力を入れず
 
ありのままに対応するイメージです
 
心も身体も柔らかくして
エネルギーの通りをよくすることで
 
自然なエネルギーの流れが来るようになりますが
 
なかなか難しいですね

【猫の妙術 要約】

ある日、剣術家の勝軒(しょうけん)さんの家に大きなネズミが現れます

勝軒さん、ネズミを捕えるため、初めは飼い猫を仕向けるもネズミにかなわず・・

そこで近所中のネズミ捕りに実績がある猫達を集めさせるも、どれも敵わず・・・


とうとう剣術家の勝軒自身が木刀を手に振り回すも

逃げ回って逆に噛みつかれそうな勢いとなりんなわず・・・


そこで、最後と

有名なネズミ捕りの猫を連れてきます

なんと、その有名な名人?猫

歳とっていて、古猫と呼ぶのにふさわしい感じです

動きもゆったりとして、元気もない。

「大丈夫かな?」と思いつつも

せっかくつれてきたので

ネズミのいる家に猫を入ます


やっぱり猫はゆっくりと動き出します

ところがそのままのゆっくりした動きでネズミ追い詰め

大した抵抗をされることもなく

あっさりネズミを捕まえてきました



その夜、ネズミに敗れた若い猫達が集まり

その古猫にどうやったのかと教えを請います

若い猫達は一生懸命自分たちは鍛えてきたと訴えます

一匹(若い黒猫)は動きを鍛錬したことを

一匹(少し年上の虎猫)は気を修行したことを

一匹(さらに年上の灰猫)は心を練ったことを


古猫はそれぞれだめなとこを指摘し、こうすればいいということを教えます

そして、自分は得意なこともない

ただ、無心で自然に応じるのみと語り

自分自身も過去に出会った猫に比べれば

いまだその境地(周囲に敵が生じない)に達していないと若い猫達に言い聞かせます


最後にそれらの質疑応答を聞いていた勝軒さんにも

古猫は

「(心の中に)自分があるから敵あります、自分がなければ敵もいません。

敵というは、もと相対するものの名前です。

月と太陽・男と女・水と火のようなものです。

およそ物、形やイメージあるものは必ず対するものはあります。

自分の心にイメージがなければ対するもはありません

対するものなき時は比ぶるものもないのです。

これを敵もなく我もなしという」と伝えたそうです