近年、本能寺の変に関わる重要な歴史的文書が発見されました。
ひとつは、「石谷(いしがい)家文書」。
戦国大名・長宗我部氏の重臣の末裔である旧家に保存されていたものです。
この文書には、信長が突然、
長宗我部氏への態度を硬化させて四国攻めを決定したことに対し、
明智光秀たちがそれを回避しようと奔走していたことが記されていました。
長年の謎であった光秀の謀反の動機について、
「四国政策の対立(四国説)」を強固に裏付ける
第一級の史料として歴史学界を揺るがしました。
歴史の文書というのは、
蔵や納屋、屋根裏などから見つかる事が多いものです。
それは、大切に保存されていたというだけでなく、
後々うすまの穴を塞ぐような
「紙の資源」として再利用する可能性が
あったからだとも言われています。
このように、古文書はたとえ誤りを含んでいたとしても、
その時代の背景を知る上でとても重要なものなのです。
では、宮下文書を書いた人物は誰だったのか。
私は、世に出した三輪義熈(みわ よしひろ)や、
ひとりの天才的な作者ではなく、
「何世代にもわたる宮下家の関係者たち」ではないかと思っています。
「著した」というよりも、口伝や古い記録など、
それぞれの時代でそれぞれの意図のもとに残されていたものを、
ある時期に一気に「まとめ上げた」のではないか、と。
その大きな引き金となった背景には、
神仏分離などの「国家神道」という国策があったのでしょう。
皇室を中心として再編成されたこの政策は、
富士講に決定的なダメージを与えました。
「山役銭」という通行料や登山料にあたるものは、
御師や浅間神社、そして地域を潤す重要な財源でしたが、
それが国へと移管されてしまい経済的圧迫となった。
また、御師が信者に対して行っていた
独自の加持祈祷や呪術的な儀式も
「迷信」として禁止され、
彼らが持っていた宗教的・呪術的な権威は完全に失墜してしまったのです。
宗教的な指導者と、旅客業という両面があって
成立していた富士講は、どちらかの選択を迫られ、
結果として大きな衰退へと向かいました。
さらに、宮下文書が発見された1883年(明治16年)。
富士講の「教派神道」化など、
新しいネットワークを作り再建を図ろうとしていたころでした。
しかし、新登山口として御殿場口が開設され、
明治22年には御殿場に鉄道が開通することも予定されていました。
吉田口が持っていた「東京からのアクセスが最も良い」という
最大の強みすら奪われる危機感が高まっていたのです。
つい最近まで富士講で賑わい、
日本で最も人気のある信仰の中心地だったという誇り。
それがいつの間にか、
経済的にも信仰的にも中心から外されていく。
宮下文書は、そんな地方からの「魂の抵抗」であり、
行き場のない憤懣(ふんまん)を形にしたものだったのではないでしょうか。
それとも、徐福の伝説に託して、
時代が見失おうとしている「富士山の本当の大切さ」を説きたかったのでしょうか。
いずれにせよ、
それが日の目を見るまでには長い時間がかかりました。
当時の当主であった宮下源兵衛らが内容の調査を試みましたが、
その膨大な量と解読の困難さ、
そして歴史の定説から大きく逸脱している内容からか、
数年後の明治22年(1889年)頃には再び封印されたと伝わっています。
その後、1893年に愛知県出身の三輪義凞が都留郡公証人役場に赴任してきます。
彼が富士吉田でこの宮下文書の存在を知り、
強い関心を抱いて研究に着手し、
大正11年(1921年)に『神皇記』としてようやく世に出ることとなりました。
発表された当初は、「財団法人 富士文庫」という研究機関が設立され、
政界・官界・学会の有力者たちが関与するほど大きな関心を集めました。
しかし、古文書としての科学的な評価はさんざんなものでした。
研究が進んだ翌年には、
・神武天皇の時代に関する記述に、当時日本にあるはずのない「太陽暦」が使われている。
・使われている言葉や動詞、文法などが近代のものである。
・書かれている内容に、近代の知識が入り込んでいる。
といった指摘が次々となされました。
さらに、宮下文書に記された
「延暦の大噴火」に関する具体的な記述(約10項目)を抽出し、
実際の地質調査データと突き合わせた結果、
物理的証拠と完全に矛盾することが科学的に証明されてしまったのです。
そして、研究機関であった「富士文庫」も、1923年の関東大震災によって事実上消滅してしまいました。
科学的、歴史学的に見れば、宮下文書は間違いなく
「偽書」と呼べるものなのでしょう。
しかし、私が実際に小室浅間神社の地に立ち、
身体で受け取った心象では、人を騙そうとするような
「偽書」のイメージはまったくありませんでした。
確かに、長い世代の中で伝聞による誇張や、
潤色が入り混じってしまったのだと思います。
その内容を史実として読み解くには、
何世代もの歴史のフィルターを剥がしていく必要があるでしょう。
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