私の通う大学には、視覚障害のある学生や、車椅子を使用している学生がいる。ヘルプマークをつけている知的障害を持つ学生もいる。

福祉系の大学ではない。ごく普通の、主に文系の学部が設置されている女子大学である。

はじめは正直戸惑った。ここは特別支援学校のような場所ではないのに、と。今まで身近にいなかった人たちが同じ空間にいることは奇妙に感じた。

大学は開かれた場所である。キャンパスや学食は一般の人も使うことができ、学祭には地域の人が来る。だから、色々な人がいるのは当然だ。

入試が優しく、 小規模な大学。それは、ハンディキャップを抱えた人々が学びやすい環境とも言えるのだ。

車椅子に乗っていても、上手く話すことができていなくても、彼らは学生である。同じように講義を受け、学食や生協を利用し、周囲の助けを借りながら学生生活を送っている。そして私も彼らと関わりながら学生生活を送っている。

障害者に対して差別意識は持っていない、と言い切ることはまだできない。「自分とは違う人間」
と捉えてしまう自分がいる。迷惑とか目障りとかいうことではなく、別の世界線の話のように感じてしまうのだ。

彼らと同じ環境で過ごすことで、私の考えも変わるかもしれない。勝手に壁を感じてしまっていること自体、差別なのだろう。精神レベルで差別がない世界というのは、思っているより遠いものなのかもしれない。