昨年は本当に色々あったよな、と思いつつ年始から仕事の忙殺されています。

 

派遣社員として働き始めたのが一昨年!の6月。もうすぐまる2年かー。

 

大手町で面接に向かった際、「はなさん、お帰りなさい」と言って下さったエージェントさん。

ご挨拶しないとなー。

 

さて、話を戻します。6月にして、2社目に行き、そこはグローバルで有名なコンサルティング会社でしたが、

その人事部は時間が止まっていました。郵便は今だに簡易書留、しかも送付状を2通作って記録をファイル。

 

いや、止まってるじゃなくて戻っている。。。新卒から外資系証券会社に勤めた私には、ある意味新鮮である

と共に、ひっくり返りそうでした。

 

恐らく、ここにいる方たちは物凄い高学歴。実際、指導役となって下さった社員さんは所謂トップ女子高の出身。

 

なのに、こんな仕事しているのかー。

 

と内心、気の毒に思う日々。ある日、また、多田さんに個室に呼ばれます。ドアが閉まってから必ず話始めるこの人。

 

「キャビネットの施錠のことなんだけどね、開け閉めの度にロックをかけてね」

 

人事部は全部で5人。隣は財務部で奥がコントローラーと呼ばれるプロジェクト予算管理チーム。皆さん、同じレベル

の守秘義務意識高い系、しかもキャビネットは真後ろとか横にあるから、誰かが書類を見るってことは、まずあり得ません。

帰社前に施錠を確認するのは当たり前ですが、開け閉めの度にってどういうことなんだろう、と思いながらも、

 

「かしこまりました」

 

とお返事しました。そのころ、そこの職場はバディと言って違う部署の方と会社のお金でランチに行ける制度があります。

私も派遣だけど、お隣の財務部の方が早速連れて行って下さいました。席に座ると、堰を切ったように聞かれます。

 

「はなさん、多田さんってどう?人事部ってどんな感じ?」

 

「皆さん、親切で普通です。まだ2週間だから分かりませんが。休職されている田中さんが戻られるとか、聞いてますが」

 

「えー、戻って来るんだー。知ってた?人事部の社員さん、全員、順番に休職しているのよ。田中さんが一番最後」

 

「どういうことですか?」

 

「だからね、はなさん以外に4人いるでしょう?田中さんの前が、本井さん、その前が高橋さん、3人とも3か月ずつ順番に休職していて、田中さんが最後に休職に入ったけど、戻って来るか分からないって、はなさんが来てくれたって聞いてるけど。」

 

「え、全員、休職って理由はなんですか?」

 

「みんな、分からないのよー、だから、はなさんのこと心配していると言うか、絶対何かあるはずよね、みんなメンタルみたいだから。残りの一人の秋山さんは耳が聞こえないから、ちょっと違うじゃない」

 

「。。。。」

 

なんかさ、前の職場もヤバかったけど、外資系の人事部って、みんな、こんな?という思いが芽生え始めました。

 

「メンタルヘルス、とか言ってる人たちがメンタルやられてるって不思議よね。はなさん、何か分かったら教えて。財務部、みんなで、永遠の謎っていつも話してるのよ」

 

家に帰り、旦那さんに報告。

 

「え、ヤバくない?ママも気を付けてね。きっとその多田さんがイジメて順番にメンタルやられてるんじゃない?」

 

「やっぱ、そうだよね、休職してない人あの人だけだし、面談のときは全く分からなかったけど、目が笑ってないし、恐ろしく仕事が大昔過ぎて、庶務のおばちゃんが、居座ってるって感じだもんね。」

 

「あんな凄い会社の人事なのに、外からだと分からないもんだよね」

 

話はキャビネットに戻ります。個室に呼ばれて、開け閉めの度の施錠の指導を受けた後、運が悪く、ちょっとファイルを見てから

戻そうとしたら多田さんがそこのキャビネットを開けに来てしまい、閉めていないのがバレてしまいました。また、個室に呼ばれます。

 

「いつも見張ってる訳じゃないのよ、でもはなさん、これで二回目よね、気を付けて下さい。」

 

「申し訳ありませんでした。」

 

この人事部に大きな問題が沢山ありました。まず書類の管理。法令上、破棄しなくてはいけないはずの個人情報がなんと20年分くらいキャビネットを圧迫しています。後に、私が全て処分する仕事を辞める前にやらされたのですが、何と、カセットテープが大量に出てきました。恐らく、何かの記録の際に、裁判沙汰にならないように録音したものなんだろうけど、辞めた人たちのものだろうから、破棄しないとリスクしかないのに。。。とにかく、多田さんのやり方は昭和初期から止まっているんだ。怖いなー、と思うのでした。

 

ある日、また、キャビネットを閉めた後に呼ばれます。

 

「はなさん、キャビネットの施錠の仕方なんだけど、4桁の暗証番号、貴方、右端の番号しか変えていないでしょう。それでは、誰かが予測して開けられてしまうと思わない?」

 

「いや、最初からみーんなキャビネットがそうなってるから同じようにしてるだけなんだけど、(多分すぐ開けられるように)」

と思いつつ、「はい、すみませんでした。」

 

「これは3度目の注意よ、セキュリティインシデントとして、貴方の派遣元に報告します。そして、次は無いから。」

 

???

 

多田さん、一応、人事部長なんだけど、派遣さんがいちいちキャビネットの開け閉めの際に施錠してるのか、とかどうやって暗唱番号かけてるのか、とか暇すぎないか。。。

 

いや、違う。この人、私をターゲットにするネタを探してて見つけたから、始めたんだ、他の社員さんにやってるイジメを。。。

 

度々個室に呼ばれる私を社員さんは見かける度に、なぜか「ホッとしてる」雰囲気、そう、次のイジメのターゲットが決まったから自分は攻撃されない、と安心しているのかな、と感じていました。

 

多田さんに暗唱番号を怒られた日、「あなたは帰る前に、必ずすべてのキャビネットを施錠したか、社員の人に報告して帰って」

 

もはや、訳が分からないと思いつつ、帰る前に前の社員さんにCHATを入れると、、

 

「キャビネット?あ、僕が帰る前に全部閉まってるか確認するので気にされなくて良いですよ。わざわざありがとうございます。」

 

「いえ、私は多田さんから開け閉めの度に施錠する様に言われたので、ご報告です。」

 

「。。。。。なんか、すみません、そんな細かいこと言って」

 

と、その社員さんが何故か謝ってくれました。その帰り道、多田さんに「次は無いから→同じキャビネット施錠問題で何かミスったら、クビよ、という意味?」と言われた時に、内心、「いや、私こそ、次は無いから!」って言い返せば良かったかな、と思いつつ、

 

あーあ、ヤバい、どうして続けて変な所ばっかなのかな、でも私が悪いのかな。と思うのでした。

 

続きます。