多国籍異文化の環境で働く時に、一番気を付けなくてはいけないのは、基本、分かり合える訳が無い、言う意識。言葉や文化の壁があると、それはとても刺激的な毎日なのですが、ある意味、永遠に越えられない壁があります。だからこそ、何か相手に伝える時などは、表現や態度に気を付けなければならない、と、感じます。
かつて、私が働いていた会社の一つは、それは、それは社内のコミュニケーション指導が厳しい所でした。
例えば、オフィス内で、例え近くにいる人にも、大きな声で話してはならない。
→ 声を荒げる様な喋り方は、日本人の年配の男性に良く見受けられますが、人によっては怒鳴られている様な気持ちになる、で、じゃあ、どこでその大声を線引きをするかって、難しいから、
誰もオフィス内で大声で話してはならない
となるのです。なので、流石にお隣同士は話しましたが、例えば向かいの席って、遮蔽物が多いから、つい大声になってしまうので、お向かいだったら電話にしたり。念のため。
で、言葉の表現にもとても気を使う様に指導されます。例えば、
英語、話せますか?
Can you speak English?
では無く、
英語をお話しになりますか?
Do you speak English?
→can だと、上からなる、とゆ〜
そんな感じで、果てしなく細かい事を一週間くらい研修で、叩き込まれ、職場でやっと仕事を始められる、と言う感じでした。
中でも面白かったのは、普通に表現してもどーしてもネガティブな言い方になってしまう場合の言い換え方。色々あるのですが、例えば、とある男性のことを
背が低い
を、嫌味なく言うには、、、
He is short.
→どストレートですね。
He is not too tall.
→なーんか、まだ嫌味。
He is kind of small.
→時と場合によっては、
違う意味に取られる
と、色々、試される訳なのですが、公的な場所で、どうしても表現しなくてはならないのであれば、
He is vertically challenging.
→直訳すると、「縦に向かって挑戦している」ですが、あ、背が低いのね、とは、伝わりますし、全く持ってネガティブな表現は入ってません。
が、未だ、かつて、私はその様な言い回しを使っているのは聞いたことありませんっ。。
ま、あの人は背が低いねって話をしなきゃ良いんだけやないかいっ。
日本語だと、
そんなに大きく無い感じの、
とか、何とか、やんわり表現モリモリにすると当たり障りが無いのですが、もちろん英語でも出来るけど、公の場でそんなモゾモゾした話し方はみっとも無いのかな〜。
歳を取っている
は、
He is old
→アウト
He has a lot of experience.
→まま、取ると、歳には繋がらない。
正解は、恐らく、
He is mature.
→彼は成熟している。
となります。若い方に使えば褒め言葉になります。こちらは背が低いよりも、頻出表現であり、使いやすい平坦な言葉では、ありますね。ちなみに、この前、
ケチって良い言い方、何?って聞いたら、
He is very tight.
→about money とあえて足さない、のが大人の表現。
次に行ったら職場で、もっかい背が低いって何て言う?って聞いてみよう。
ちなみに私は、男性の身長って、全く気にしないんですけどね。むしろ自分より大き過ぎる方は、掴み合いの喧嘩になった場合、絶対に負けるから、やだなって思うタイプですっ
聞いてないかっ