久しぶりに更新出来たと思ったら文字化け~!!(゜〇゜;)?????
何で!?

気長に待ってくださってる皆様方、大変、大変っ、お待たせしております!!
m(__)m


では久々の更新、いってみましょう!!











『・・・・ふぅ~ん。
  じゃあココのこれはヒロインの気持ちが出てる歌詞なのかしら?
  だとすると・・・・ん、一度歌ってみるわ。
  イメージ違ってたらまた訊きに来るからヨロシクね?』





完全に雪花を演じ歌手 セツカになりきっているつもりなのだろうが、どこか真面目なキョーコ本来の日本人気質が滲み出てしまい、譜面に見入って何かぶつぶつ言っている姿を眺めながら、クーは内心まだまだ指導の余地があるなとほくそ笑んでいた。

ボスに頼んで夜にでも演技指導を兼ねて、息子は無理でもせめて娘とのひとときを過ごそうと画策しているハリウッドスターとは全く逆に、明らかにふてくされた態度の男が一人。



役の特殊性にかこつけてこれでもかとばかりに妹(役のキョーコ)に甘え、近寄る男を威嚇しまくり、役だか素だか境目不明になりつつある兄(役の敦賀蓮)である。



『・・・セツ。』



兄(蓮)はたった一言妹(京子)を呼ばわっただけだったが、雪花は当然のように嫣然と微笑み、何の躊躇いも見せずに緩やかな足取りでカインに近寄り、スルリと兄の背に再び手を回し、その胸に頬を擦り付けた。



「解ってるでしょう?
  アタシはカイン・ヒールの妹、雪花よ?
   兄さんがいないならアタシも居ないの。
   だからそんな顔しないで待ってて。」



早く終わらせてまたデート行きたいモン、と悪戯っ子の笑みを浮かべ兄の頬にキスを落とす妹の行動と、それを満足げに受け入れる兄のどう見てもイチャこいているとしか思えない態度に、スタジオ内の誰もが思っていた。


((((((一体何なのこの兄妹、危なすぎでしょ大丈夫なのか!?))))))



そんな一イベントが過ぎ去った後、録音ブースに戻ったセツカは同じ歌でありながら先程歌ったのとはまるで印象の違う曲を歌い上げ、調整室で聴いていたスタッフ一同を驚愕と感嘆の鳥肌集団に仕立て上げた。



「いや、いい モノを聴かせてもらったよ !!
  この後は俺達の仕事だ、最高のモノに仕上げるからな、任せといてくれ!!」



長年業界に身を置いていても滅多に巡り逢う事の出来ない稀有な存在に出逢えた僥幸にうち震えながら、調整室の責任者は満面の笑みを浮かべてセツカの手を握った。


・・・僅か数秒で魔犬の睨みの前に握った手を離したが。


演技を続けている以上セツカを崩す訳にはいかないキョーコはチラリとクーに視線を送るだけに留めたのだが、父は実に嬉しそうな顔でグッと親指を立てウインクしてくれていた。


それを目にしたキョーコはセツカの仮面でも隠しきれない喜びに顔を綻ばせた。

その時今までのセツカとのあまりに隔たりのある愛らしい笑顔を浮かべたが為に、ギャップ萌えしたスタッフがずっきゅーん!!と心臓撃ち抜かれて悶絶していたのは余談である。


そんなこんなで超特急の収録も何とか無事に終了。


一晩くらいキョーコと親子ごっこしたいと策を練っていたクーだったが、0泊3日の機内泊弾丸スケジュールを組んで遥々日本まで追いかけて来た目の下にくっきり濃い隈と青ざめて痩けた頬、ついでに額に青筋まで浮かべたアメリカのスタッフにあっさり捕獲され、首根っこを猫の仔の如く掴まれて抵抗も虚しくアメリカに連れ戻されて行った。
  



公開まで間がないということで全力で編集作業も進められた甲斐もあり、主題歌は無事にワールドプレミアに間に合ったのだが・・・。



デイモン監督の新作映画のテーマソングを狙っていたアーティストやその所属事務所では諦められず水面下で動きを見せていた。


収録も既に終わっているにも関わらず、主題歌を担当したのが無名の新人だと聞いてまだ割り込む余地があると踏んだ事務所はエージェントを通じて接触を謀ろうと画策したが、監督サイドからの文書による回答にガックリと肩を落とす。



曰く《貴殿方の所属アーティストは当方が世界中探し抜いて見つけた最高の歌声と認めた歌姫には遠く及ばない、故に決してテーマソングの歌い手は変わらない》である。



「ま、まぁ今回は縁がなかったって事で、貴方の実力があればそう遠くない未来に海外進出の機会が巡って来る筈よ?
  いつでもチャレンジできるように、準備しておきましょうね!」



祥子の励ましに生返事を返しつつ、同棲しているマンションのテレビを何を見るでなしに眺めていた尚は、正に今目的だった映画のCFを目にしていた。



流れてきた歌声は女のもの。


自分を袖にした監督の映画のCFなどと馬鹿にするつもりが、伝説の海の魔物が荒磯に船を誘い込むかの様に引き寄せられていつの間にかCFに魅入ってテレビに釘付けにさせられていた事実に悔しさのあまりのたうち回り、「し、尚っ!貴方大丈夫なのっ!!具合悪いならすぐに病院にっっ!」と顔面蒼白になった祥子が救急車をと電話を掛けようと慌て出す異常事態に陥った。



同時刻。
同じCFを別の場所で観ていた男がいた。


「・・・ふん。
  やっぱりいいな、京子は・・・。」


テーマソングを耳にしただけでセツカが京子だと見抜いたその男は、やはりライオン付きかと呟いて舌打ちした後、モニターに背を向けて歩き出した。


あの気高いまでに美しいオーラが健在な彼女を手に入れたいが、最強最悪で凶暴なライオンに牙を向かれるのは堪らないと悔しさと諦めの溜め息を溢して。






やぁっっと再スタートです!

待っててくださってる皆様、お待たせしました!\(^_^)/


今までと違って 、 字数が把握できてません。
長すぎか 短かすぎかビミョーに分かりません。(ー_ー;)
そして打つのに時間半端なく掛かります!(T-T)


とっ、とにかく何とかなったので行きます!!













さて。


甘ったる過ぎて胸焼けやら口の中がジャリジャリするやらで体調不良を訴える報道陣が続出した記者会見だったが、これまた異例な事態を引き起こしていた。


今や絶滅危惧種の大和撫子と称される、京子の大スクープが狙えるだろう記者会見ならば、テレビ局が逃す筈はないのだが、ノーカットで流す予定が途中で打ち切られた。


それもとんでもない理由の為に、である。


記者会見に参加していたマスコミ各社の記者及びリポーター、カメラマンの八割方があまりの甘ったるさに中てられ続けた為に体調不良を訴え、放送の続行不可能に陥ったのだ。


数多の芸能人のロマンスを、ありとあらゆる手練手管を用い赤裸々に暴露させ続けて来た百戦錬磨の報道関係者を行動不能に陥れるとは、恥じらう姿も絵になる大和撫子の初々しさと愛情過多の美青年のデロ甘MAX 胃もたれ胸焼けてんこ盛り会見、大和撫子京子伝説に新たな1ページを刻む事となるのは確実であった。



そんなこんなで時は過ぎ、現場スタッフキャストからのハリケーン並みの猛烈な嵐の祝福も、記者会見で沈没した雪辱戦に燃えるマスコミ各社の個別のインタビューも漸く納まりかけた頃、とある雑誌の対談で京子に仕事の依頼が舞い込んだ。



対談の相手はアカトキエージェンシーの『不破 尚』。


内容は海外進出について、である。




「いやぁ、オファーを受けて頂けて恐縮です。
  うちの尚が言うには京子さんとは幼馴染みの間柄だと聞いていましたから、個人的に話が出来るかとそちらの事務所に連絡してみたんですが・・・。」



「連絡頂いた事を京子に知らせましたら、本人がそちらの不破さんに個人的に話す用件が見当たらないと申しまして。
  しかしながら今までの経緯もありまして、どこかでばったり会って何かしらのトラブルを起こされるより、仕事で会って話した方がまだマシだろうとの上の判断が今回の対談であるとご理解下さい。」




「・・・ あの、もしやうちの尚は京子さんと何かトラブルを起こした事が?」



尚のマネージャーの言葉に、京子のマネージャーである笠井 有里子が眉をひそめた。



「・・・そちらの事務所では担当マネージャーの安芸さんから引き継ぎはなかったんですか?
  まぁプライベートな内容も含まれていますから、引き継ぎしにくかったかもしれませんが・・・仕方がないですね。
  事後確認になるでしょうが安芸さんに確かめてください。
  それから今日は私の上司であり京子のチーフマネージャーをしております、緑川も同席させて頂きますのでよろしくお願いいたします。」



どんなトラブルだったか確かめることが出来ないまま、それ以上話す必要はないとばかりに話を打ち切った有里子の様子に、とりつく島もないと判断した尚のマネージャーは少なくとも空気の読める男と言えた。



読めないのは担当歌手のこの男。


日本国内ではそれなりに上位に入るロック歌手、不破 尚である。



「では、今日はよろしくお願いします。」


対談を企画した記者を交えて軽い打ち合わせをした後、ほんの数分だが記者とマネージャー二人が席を外し間が空いて、尚と京子二人きりで私語を交わせる時間が出来た。


・・・が、相手の性格を良く知っていて今更人間関係の構築に歓談を交わす必要性を感じない上に個人的に話す用件の見つからない京子が口を開く訳もなく、当然口火を斬ったのは尚の方であった。



「・・・おい、キョーコ。
  お前あの敦賀 蓮と婚約したっつーのは一体何の冗談だ!?」(怒)


「アンタには関係ないでしょ?
  そもそも開口一番それって何なのよ。(ー_ー;)
  普通におめでとうくらい言えない?」



コレを見ながらもまだ何の冗談だなんて言うアンタの感覚が私には理解出来ないわ、と左手薬指に嵌まった高貴な耀きを放ちながらもどこか可愛らしさを残したデザインの婚約指環を見せながら呆れた口調で返すキョーコに、尚は一気に頭に血が昇った。



「関係ないって何だよお前っ!!
  前に俺に宣言しただろ!!
  敦賀 蓮だけはあり得ないって、もしそうなったらオレん家で一生仲居やってやるって、そう言ったよな!?」



顔を真っ赤にして肩を怒らせ、立ち上がって喚き散らす幼馴染みだった青年を、何の感情の波も見せない眼で椅子に座ったまま見上げる美女。


どこかのドラマで見た別れ話のシーンの様なシチュエーションにも関わらず、性別が逆であるが故にどこか滑稽に映る情景となっていた。