やぁっっと再スタートです!

待っててくださってる皆様、お待たせしました!\(^_^)/


今までと違って 、 字数が把握できてません。
長すぎか 短かすぎかビミョーに分かりません。(ー_ー;)
そして打つのに時間半端なく掛かります!(T-T)


とっ、とにかく何とかなったので行きます!!













さて。


甘ったる過ぎて胸焼けやら口の中がジャリジャリするやらで体調不良を訴える報道陣が続出した記者会見だったが、これまた異例な事態を引き起こしていた。


今や絶滅危惧種の大和撫子と称される、京子の大スクープが狙えるだろう記者会見ならば、テレビ局が逃す筈はないのだが、ノーカットで流す予定が途中で打ち切られた。


それもとんでもない理由の為に、である。


記者会見に参加していたマスコミ各社の記者及びリポーター、カメラマンの八割方があまりの甘ったるさに中てられ続けた為に体調不良を訴え、放送の続行不可能に陥ったのだ。


数多の芸能人のロマンスを、ありとあらゆる手練手管を用い赤裸々に暴露させ続けて来た百戦錬磨の報道関係者を行動不能に陥れるとは、恥じらう姿も絵になる大和撫子の初々しさと愛情過多の美青年のデロ甘MAX 胃もたれ胸焼けてんこ盛り会見、大和撫子京子伝説に新たな1ページを刻む事となるのは確実であった。



そんなこんなで時は過ぎ、現場スタッフキャストからのハリケーン並みの猛烈な嵐の祝福も、記者会見で沈没した雪辱戦に燃えるマスコミ各社の個別のインタビューも漸く納まりかけた頃、とある雑誌の対談で京子に仕事の依頼が舞い込んだ。



対談の相手はアカトキエージェンシーの『不破 尚』。


内容は海外進出について、である。




「いやぁ、オファーを受けて頂けて恐縮です。
  うちの尚が言うには京子さんとは幼馴染みの間柄だと聞いていましたから、個人的に話が出来るかとそちらの事務所に連絡してみたんですが・・・。」



「連絡頂いた事を京子に知らせましたら、本人がそちらの不破さんに個人的に話す用件が見当たらないと申しまして。
  しかしながら今までの経緯もありまして、どこかでばったり会って何かしらのトラブルを起こされるより、仕事で会って話した方がまだマシだろうとの上の判断が今回の対談であるとご理解下さい。」




「・・・ あの、もしやうちの尚は京子さんと何かトラブルを起こした事が?」



尚のマネージャーの言葉に、京子のマネージャーである笠井 有里子が眉をひそめた。



「・・・そちらの事務所では担当マネージャーの安芸さんから引き継ぎはなかったんですか?
  まぁプライベートな内容も含まれていますから、引き継ぎしにくかったかもしれませんが・・・仕方がないですね。
  事後確認になるでしょうが安芸さんに確かめてください。
  それから今日は私の上司であり京子のチーフマネージャーをしております、緑川も同席させて頂きますのでよろしくお願いいたします。」



どんなトラブルだったか確かめることが出来ないまま、それ以上話す必要はないとばかりに話を打ち切った有里子の様子に、とりつく島もないと判断した尚のマネージャーは少なくとも空気の読める男と言えた。



読めないのは担当歌手のこの男。


日本国内ではそれなりに上位に入るロック歌手、不破 尚である。



「では、今日はよろしくお願いします。」


対談を企画した記者を交えて軽い打ち合わせをした後、ほんの数分だが記者とマネージャー二人が席を外し間が空いて、尚と京子二人きりで私語を交わせる時間が出来た。


・・・が、相手の性格を良く知っていて今更人間関係の構築に歓談を交わす必要性を感じない上に個人的に話す用件の見つからない京子が口を開く訳もなく、当然口火を斬ったのは尚の方であった。



「・・・おい、キョーコ。
  お前あの敦賀 蓮と婚約したっつーのは一体何の冗談だ!?」(怒)


「アンタには関係ないでしょ?
  そもそも開口一番それって何なのよ。(ー_ー;)
  普通におめでとうくらい言えない?」



コレを見ながらもまだ何の冗談だなんて言うアンタの感覚が私には理解出来ないわ、と左手薬指に嵌まった高貴な耀きを放ちながらもどこか可愛らしさを残したデザインの婚約指環を見せながら呆れた口調で返すキョーコに、尚は一気に頭に血が昇った。



「関係ないって何だよお前っ!!
  前に俺に宣言しただろ!!
  敦賀 蓮だけはあり得ないって、もしそうなったらオレん家で一生仲居やってやるって、そう言ったよな!?」



顔を真っ赤にして肩を怒らせ、立ち上がって喚き散らす幼馴染みだった青年を、何の感情の波も見せない眼で椅子に座ったまま見上げる美女。


どこかのドラマで見た別れ話のシーンの様なシチュエーションにも関わらず、性別が逆であるが故にどこか滑稽に映る情景となっていた。