今年初の駄文でございます!!
こんなバレ方も有りかと思いまして…。
では↓からどうぞ。m(__)m
「………悪かったわよ《坊》。
貴方を言い訳にして敦賀さんから話を訊いた私が悪かったわよ…。
でもコレはないんじゃないっ!?
いくら世にゆるキャラ選手権が流行ってるからって、私が口からでまかせで言った『番組対抗着ぐるみアスリート選手権』!!
現実にしちゃうなんてあんまりよぉぉぉ~っっ!!」
…そう。
TBMの控え室で鶏の頭に向かってキョーコは土下座de号泣していた。
土下座するキョーコの脇には1冊の台本が。
キョーコが鶏の《坊》であると蓮に発覚するであろう悪夢の台本が鎮座ましましていたのである。
キョーコが坊である以上、参加は不可避で、逃げる事は叶わない。
キョーコは泣く泣く《坊》として選手権に参加すべく鶏の着ぐるみに手を伸ばすのであった。
唯一の救いは番組の内容上、一切話さなくていいということだけで、動きとしてはハードな事この上ない。
しかし生来の負けず嫌いと仕事への意識の高さが、キョーコに手を抜くという選択を考えさせもしなかった。
それがキョーコにとって最大の失態を招く事になるとも知らず…。
『さあ、いよいよ最終競技です!!
この競技の得点はゴールした時間によって変わります。
早ければ早いほど高得点になりますので、現在得点順位の低いキャラクターの皆さんは特に頑張ってください!!
なおtop3のキャラクターの皆さんにはハンデを付け、スタートを3位から順番に15秒ずつ遅らせてもらいます。
それではtop3キャラクターの皆さん以外の、ハンデ無しの皆さんはスタートラインに並んでください!!
続いて3位、2位、1位のキャラクターの皆さんが15秒置きにスタートになります!!」
現在キョーコ演じる《坊》の順位は3位。
2位と1位は着ぐるみとは名ばかりのほとんどタイツ姿のマッチョなキャラクターなので本当の着ぐるみトップは坊と言っても過言ではなかった。
キョーコは他のキャラクターが並ぶのを横目に見ながら着ぐるみの中で大きく溜め息を吐いた。
(この競技で終わり…あと少し…)
疲労困憊のキョーコがそうして気合いを入れ直す間もなくスタートの号砲が鳴り響き、円らな瞳の鶏は会場の出口に置かれた指示書を目指して走り出した。
内容としては借り物競争ゲスト版である。
キャラクターという特性上、ジェスチャーだけでゲストを会場まで連れて来なければならないのだが、この競技の為に呼ばれていることを知らされていないゲストを楽屋から誘い出せるかは着ぐるみ内の人間の技量次第。
しかも相手はくじ引きで誰を連れて来るのかは当(まさ)に運次第。
キョーコ(坊)が引いたのは神の悪戯か社長の陰謀か。
若しくは運命としか言い様がない部屋の番号であった。
-------コンコン。
「……はい。
………あれ?
君確か…ちょ、ちょっと待っててね?
れ、蓮。
お前にお客さん…でいいんだよね?」
ルール上話せないが出迎えた社に深々と頭を下げ、トサカの横に付けられた小型カメラを示しながら《坊》は楽屋に入っていった。
内心大パニックである。
(い、いやぁぁぁあっっっ~!!
よ、よりによってゲストが敦賀さんっ!?
い、今すぐ謝ってしまいたい!!)
カメラに気付いた社に促され蓮の前に出たキョーコは、それでも仕事中だからと一気に気持ちを切り替えジェスチャーで蓮に説明して見せた。
頭の上のカメラを示し、走る仕草や投げる仕草、ここに来ることになった経緯などを細かく動きで説明したのだが、蓮はキョーコが驚くほど意図をあっさり読み取って立ち上がった。
「…解ったよ。
じゃあ行こうか。
大丈夫なんですよね、社さん?」
鶏が必死に動きで説明しているうちに社に入った事務所からの連絡は、蓮のこの後の仕事は全てキャンセルになったという内容であったので、社は黙ったまま両手で大きく丸を描いて頷いた。
キョーコ扮する鶏は深々と頭を下げ、優雅な足取りで歩き出した大先輩の後をぷきゅぷきゅと可愛らしい音をさせながら急ぎ足で追いかけたのであった。
…おっかしいなぁ…?
何故にSSの筈が前後編になっちゃってるんでしょうか!?
ちゅー訳で後半へ!!
こんなバレ方も有りかと思いまして…。
では↓からどうぞ。m(__)m
「………悪かったわよ《坊》。
貴方を言い訳にして敦賀さんから話を訊いた私が悪かったわよ…。
でもコレはないんじゃないっ!?
いくら世にゆるキャラ選手権が流行ってるからって、私が口からでまかせで言った『番組対抗着ぐるみアスリート選手権』!!
現実にしちゃうなんてあんまりよぉぉぉ~っっ!!」
…そう。
TBMの控え室で鶏の頭に向かってキョーコは土下座de号泣していた。
土下座するキョーコの脇には1冊の台本が。
キョーコが鶏の《坊》であると蓮に発覚するであろう悪夢の台本が鎮座ましましていたのである。
キョーコが坊である以上、参加は不可避で、逃げる事は叶わない。
キョーコは泣く泣く《坊》として選手権に参加すべく鶏の着ぐるみに手を伸ばすのであった。
唯一の救いは番組の内容上、一切話さなくていいということだけで、動きとしてはハードな事この上ない。
しかし生来の負けず嫌いと仕事への意識の高さが、キョーコに手を抜くという選択を考えさせもしなかった。
それがキョーコにとって最大の失態を招く事になるとも知らず…。
『さあ、いよいよ最終競技です!!
この競技の得点はゴールした時間によって変わります。
早ければ早いほど高得点になりますので、現在得点順位の低いキャラクターの皆さんは特に頑張ってください!!
なおtop3のキャラクターの皆さんにはハンデを付け、スタートを3位から順番に15秒ずつ遅らせてもらいます。
それではtop3キャラクターの皆さん以外の、ハンデ無しの皆さんはスタートラインに並んでください!!
続いて3位、2位、1位のキャラクターの皆さんが15秒置きにスタートになります!!」
現在キョーコ演じる《坊》の順位は3位。
2位と1位は着ぐるみとは名ばかりのほとんどタイツ姿のマッチョなキャラクターなので本当の着ぐるみトップは坊と言っても過言ではなかった。
キョーコは他のキャラクターが並ぶのを横目に見ながら着ぐるみの中で大きく溜め息を吐いた。
(この競技で終わり…あと少し…)
疲労困憊のキョーコがそうして気合いを入れ直す間もなくスタートの号砲が鳴り響き、円らな瞳の鶏は会場の出口に置かれた指示書を目指して走り出した。
内容としては借り物競争ゲスト版である。
キャラクターという特性上、ジェスチャーだけでゲストを会場まで連れて来なければならないのだが、この競技の為に呼ばれていることを知らされていないゲストを楽屋から誘い出せるかは着ぐるみ内の人間の技量次第。
しかも相手はくじ引きで誰を連れて来るのかは当(まさ)に運次第。
キョーコ(坊)が引いたのは神の悪戯か社長の陰謀か。
若しくは運命としか言い様がない部屋の番号であった。
-------コンコン。
「……はい。
………あれ?
君確か…ちょ、ちょっと待っててね?
れ、蓮。
お前にお客さん…でいいんだよね?」
ルール上話せないが出迎えた社に深々と頭を下げ、トサカの横に付けられた小型カメラを示しながら《坊》は楽屋に入っていった。
内心大パニックである。
(い、いやぁぁぁあっっっ~!!
よ、よりによってゲストが敦賀さんっ!?
い、今すぐ謝ってしまいたい!!)
カメラに気付いた社に促され蓮の前に出たキョーコは、それでも仕事中だからと一気に気持ちを切り替えジェスチャーで蓮に説明して見せた。
頭の上のカメラを示し、走る仕草や投げる仕草、ここに来ることになった経緯などを細かく動きで説明したのだが、蓮はキョーコが驚くほど意図をあっさり読み取って立ち上がった。
「…解ったよ。
じゃあ行こうか。
大丈夫なんですよね、社さん?」
鶏が必死に動きで説明しているうちに社に入った事務所からの連絡は、蓮のこの後の仕事は全てキャンセルになったという内容であったので、社は黙ったまま両手で大きく丸を描いて頷いた。
キョーコ扮する鶏は深々と頭を下げ、優雅な足取りで歩き出した大先輩の後をぷきゅぷきゅと可愛らしい音をさせながら急ぎ足で追いかけたのであった。
…おっかしいなぁ…?
何故にSSの筈が前後編になっちゃってるんでしょうか!?
ちゅー訳で後半へ!!