リク魔人seiさんの罠に嵌まり、princess tiaraのローズ・プリンセスさんに無茶ぶり頂きました!!



という訳でいってみましょう、後編です!!







ゲームの中の自分が一体どんななのか気になった蓮は、最初に肩を叩いて応援してくれた社を問い詰めて自分のキャラを作って遊べるともだちコ○○クションなるゲームであることを知り、早速社を拝み倒し仕事中に家電量販店にソフトと本体を買ってきてもらうという暴挙に出た。

そして休憩時間の合間を縫ってキャラクターを作り、ゲームをプレイし始めたのだが…。


ゲームとしては確かに面白いゲームなのだ。

…が。

休憩時間の僅かな合間や、夜寝る前の一時、合間合間を縫って少しずつゲームを進めて行くにつれ、蓮はどんよりと今にも降り出しそうな雨雲を背負った様な気配を醸し出していた。


「お、おい蓮。
お前とも○レやりすぎじゃないか?
そんなに根を詰めてやるもんじゃないぞ!?」


事情を知っている社はあまりの憔悴ぶりにやり過ぎて睡眠時間を削っているのだと思ったのだが…。


仕事中は何とか敦賀 蓮の顔を保ってくれていたが、人目につかない楽屋や控え室では見られたものでは無かった。


「…です…。」


「…は?」


聞き取れずにもう一度言ってくれと訊ねると、それはもう聞いたことがないほど情けない声で、敦賀 蓮のファンが見たら100年の恋も褪めそうな情けない面構えで言い直した。


「…最上さんに振られた…んです。」


〈い、いつ!?
スケジュール忙し過ぎてラブミー部に夕食の依頼も出来ないのにいつ告ったんだこいつ!!〉


愕然として言葉も出ない社に、追い打ちの爆弾が投げ付けられた。


「…とも○レの俺が…。」

ちゅどーん!!とぶっ飛んでずっこけた社は取り敢えず宥めようとしたのだが、蓮のあまりのヘタレっぷりに呆れ果てて遂に雷を落とした。


「馬鹿かっっ!!
ゲームごときでヘコむなっ!!
同じヘコむならリアルにキョーコちゃんに告白してアタックしまくって振られてからにしろっ!!」


「…振られるの確定ですかぁ~。」


背負った雲の中に埋もれそうな程ズズンと落ち込む蓮に、社は勘弁してくれと頭を抱えそうになった。


「…言葉のあやだ。
第一端から見ていてお前があれだけアタックかけてるのに曲解してるキョーコちゃんに、解って貰うのがどれだけ至難の業かちゃんと分かってるからな?
ヘタレてないでしっかり膝付き合わせて、真っ正面から付き合ってくれって言わないと解って貰えないんじゃないか?」


親身になって説得する社に、蓮は俯いたまま頭を振った。


「…それ、もうやりました。
最上さん、“今度のドラマのお稽古ですか?喜んでお付き合いさせて頂きます!!”って盛大な場外ファールをかっ飛ばしてくれましたよ…。」


どうすりゃいいんでしょうと、溺れる者は藁をも掴むを地で行ってる男が4歳年上の敏腕マネージャーにしがみついて滂沱の涙を流す姿は、自分に気を許してくれている思えてと嬉しくもあるが、とても他の人間には見せられないと胃が痛くなってきた社であった。


「…ま、ともかくゲームの中から勉強しろ。
ゲームのお前は諦めたりしないんだろ?」


黙って頷く蓮はガタイこそデカイが中身は恋愛初心者の中学生そのものだったので、しっかり励ます事で気持ちを切り替えさせた。



…その後もゲームの自分に一喜一憂した蓮を叱咤激励しながら仕事をこなさせる社は胃薬が市販の物では追い付かなくなって、深夜開業の内科で胃薬を処方して貰っていたらしい…。


そんな社を知ってか知らずか、しばらく後に頭に花を咲かせたような蓮の姿が目撃され、イメージが崩れると見なかった振りをする業界人が続出したとかしなかったとか…。






おしまい♪







最優先で仕上げてみました!!

ゲームを実践出来るかどうかはヘタ蓮の力量にかかってきます。


こんなんで如何でしょう、魔人seiさん、ローズ・プリンセスさん!!