孤独しか感じない
初めてのお料理教室。


駐妻用に色々とお教室はあったけど
私が参加したのは
この国に寄り添ったものだった。


まず先生の自宅最寄りスーパーで
待ち合わせをして
先生と一緒に食材を購入してから
先生の自宅へ行く。

一緒に買い物をする事で
異国のわからない食材について
教えてもらえるし

季節の食材を見ながら
次回はこれを使いたいとか
先生と相談したりもできた。


この国が初心者で
食材もよくわからない私には
とても有り難いお料理教室。

私のガラスのハートは
木っ端微塵に砕け散ったけど。


先生が合流した時に
またナチュラルに
買い物がスタートしてしまったので
戸惑いながらオロオロしてしまい
先生にご挨拶する事ができなかった。


駐妻のお料理教室は
どこもこんな感じなのかもしれない。

知らないけど。


でもお金を払うとは言え
先生にはお世話になるのだから
やはり周りがどうであろうと
自己紹介がてらご挨拶はしておきたい。

やはりそれが礼儀だと私は思う。


戸惑いながらオロオロし
タイミングを逃してしまったのは
私のせいだ。

この期に及んで
まだこのグループの人たちに

「今日は◯◯さんの代わりで…」
と、先生に紹介してくれるかも…

紹介じゃなくても
ひと言ご挨拶するキッカケを
作ってくれるかも…

なんて期待してしまった
他人任せの愚かな自分のせい。


何がどう転んでも
この人たちは何もしてくれない。

一般常識がどうなんてのは私の甘えで
他人に期待するなんて
ただのかまってちゃんだ。

自分の事は自分でやる
ごく当たり前のこと。

受け身ばかりの生活で
麻痺しているのは私の感覚で
既読スルーしようが何をしようが
それは彼女たちの自由で
私が彼女たちを
非常識だと決め付けるのは筋違い。

とはいえ
逆の立場なら
せっかく自己紹介してくれた人を
スルーなんて私はしないけど…泣き笑い



まぁとにかくそんな事を思い
タイミングを見て先生の元へ行き
ご挨拶が遅れましたが…と
自己紹介をし
今日はよろしくお願いします
と伝えたところ

ご丁寧にありがとう!と
先生はとても喜んでくれて
優しく受け入れてくれた。


良かった…
このグループは怖いけど
先生はとても優しいみたい…おねがい


もうよくわからないけど
私は先生に料理を習うのであって
お友達ごっこをしに来た訳じゃない
そう思う事にした。


もしかしたら
みんなそんな感じなのかな?

だから自己紹介とかいらないのかな?

それでも一緒にやるんだから
必要だと思うのは私が昭和BBAだから?



買い物終了後
先生の自宅へ向かう途中で
同期カズヨさんに
このお料理教室は何回目なのかを
聞いたところ

なんとカズヨさんも
この日が初めてだったらしいポーン
※他のお教室には行った事があるらしい。


しかもグループLINEも
私とタッチの差で加わっただけで
友達がいるものの
知らない人ばかりだと言っていた…


ええ…
そんな素ぶりなかったやん…滝汗


カズヨさんが元からそんな人なのか
私が既読スルーされているのを見て
自己紹介を省略したのかは
わからないけど

待ち合わせ場所でも
ナチュラルに溶け込んでいたので
コミュニケーション力の差を痛感した不安


先生にもそんな感じで
初めてなのに
ご挨拶さえしてなかったけれど
彼女は彼女なりに
私よりうまく馴染んでいた泣き笑い