三月中旬に外苑前にあるレストランホンダという店に
イタリアンを食べに行った。
もちろん自腹でいけるわけではなく、招待してもらっての食事。
シェフはアルポルトで副料理長をつとめたホンダさん。
食前酒はイチゴのスパークリングワインのようなものだったが、
これがとても美味しく、食欲をそそると共にコースの幕開けには完璧な一杯だった。
料理は素材の味(特に野菜)がとても生かされており、中でもホワイトアスパラを使った
一品は今までに感じたことのない味であり、美味だった。
その後も、ウニがのったイカ墨のスパゲティや、
トリュフをふんだんにかけた一品、
魚、肉とメインが続き
腹以上に心がとても満たされていくのを感じた。
23年間の人生において一番上手いイタリアンだったと思う。
そして今日、かねてから気になっていたイタリアンの重鎮、
片岡さんのお店アルポルトに行った。
ホンダで食べた料理があまりにも感動的だったので、
そのホンダさんが以前、働いていたアルポルトに行ってみたくなったのだ。
言わずと知れた有名店のわりには意外と質素な入り口に入り
早速、イタリア産のビールを頼み、料理はシェフのお任せコースを注文した。
出てきた料理は
ウニのゼリー、鮑をガーリックソースで味付けしたもの、イカ墨のリゾットなどなど
どれもとても手が込んでおり、
素材の味をそのまま生かすのがイタリアンという僕のステレオタイプは覆された。
こうして振り返ってみると、ホンダとアルポルトの料理には随分と差異があるように感じられる。
ホンダでは素材の味そのものに強く魅了されたが、
アルポルトは視覚でワクワクさせられた。
どちらにしろ、素晴しい空間でおいしい食事ができたことに変わりは、
ないのだが、師弟関係にあった人たちでさえ、お店を経営すると異なる
特質が生まれるのがとても興味深い。
僕は一流の味をまだまだ知らない。
察するにきっととても奥が深いのだと思う。
食をもっと知り、もっと楽しめる人間になりたい。