10年以上前、CAとして国内線で乗務していたあの頃を飛行機に乗るたびに思い出します。
いろんなお客様がいたなー。
あんな素敵な女性になりたいな。
あっあのしぐさ、素敵だな。
将来は、子供と旦那さんとこうして飛行機に乗るんだろうな。
あ!あの人かっこいいー。
などと、沢山の人を見ては、
なりたい自分に照らし合わせ、
自分探しをしていたんだと思います。
飛行機は、色んな事情を抱えた人たちが色んな目的で利用しています。
今は、私もそんな1人。
飛行機に乗って旅行することに初めて
不安になりました。
途中で具合が悪くならないか、
痛みが出ないか、
薬を握りしめて飛行機に乗ることに
なるとは、思いもしませんでした。
そして、ふとこんなエピソードを
思いだしました。
車椅子で1人飛行機に搭乗したおじいさま。かなりのご高齢で、足も悪く
お手伝いが必要でした。
フライト中に窓の外の綺麗な夕焼けを見てながら号泣していたので、
『どうかなさいましたか』と聞くと、
『ずっと寝たきりだったから、こんな風に飛行機に乗れるとは、思いもしなかった。
人に呼ばれて飛行機に乗ったんだけど、人に呼ばれて、こうしてどこかに行けることが嬉しくて』と微笑みながらおっしゃったのです。降機する時には、『ありがとう、ありがとう』と何度もおっしゃったことが
忘れられません。
当時より今の方が、このおじいさまの気持ちがわかるような気がします。
帰りは、私が大好きな東京の夜景を見ながらのフライトでした
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今度は、海外に行きたいな。