マラウイ② 〜リロングウェからケープマクレア〜


 

まとめ
〈移動〉
リロングウェ→モンキーベイ/乗合タクシー/15000MK(2000円)/200km/5h
モンキーベイ→ケープマクレア/バイタク/5000MK(650円)/10km/1h
〈宿〉
Musafa Eco Lodge(モンキーベイ)/ドミ/1400円/Wi-Fiなし、水シャワー、コンセントフロントのみ
Thumbi view Lodge/ドミ/650円/水シャワー、Wi-Fiなし

リロングウェからケープマクレアに行くには、まずはモンキーベイと言うところまで乗合タクシーで行き、そこからさらにタクシーでケープマクレアまで行く必要がある。

ということで朝7時、すやすや寝ていたのだがオーナーに叩き起こされた。

オーナーによると、朝一に行かないとモンキーベイ行きのタクシーがなくなるという。

仕方なく支度をし、バス停らしきところへ向かう。



モンキーベイ行きの乗合タクシーはすぐに見つかった。

時刻は7時半、人を乗せてさあ出発!…

のようにうまく行くわけがないのがマラウイの移動。

待てども待てども来ない人。

少しずつ積み込まれていく荷物。

窓からバナナを売りつけてくる物売り。

お腹が空いたのでバナナとサモサを買う。

本を読んだり、野球の一球速報を見たりしながら助手席で時間を潰す。

ちなみにこの日阪神が優勝した…


そんなこんなで出発したのは12時を過ぎたころ。

マラウイの移動は本当に覚悟した方が良い。

朝7時半にバスに乗り込み出発までに5時間かかるのだから…


山なりの道を進み、荷物を下ろしたりして、6時前くらいにやっとモンキーベイに到着。

モンキーベイ自体は小さな街だが、ATMやスーパーはあり生活には困らない。

今回の宿はここ。



Wi-Fiなし、水シャワーというマラウイの典型的な宿だが、雰囲気はとても良い。

白人が割と多くいて、リコマ島に行ってきたという猛者夫婦や、モザンビークから陸路できたと言う、なぜかギターをもっているニキもいた。

しかしコンセントがレセプションにしかないのは勘弁してほしい。



宿の前に広がるマラウイ湖。

非常に泳ぎたい。

が、マラウイ湖には

マラウイ住血吸虫がいるとされている。

住血吸虫とは、淡水に住んでいてそこに入ると皮膚から体に入り込んで寄生するという考えただけでも気持ちの悪い寄生虫である。

なぜかロンリープラネットには「いない」と書かれているらしく、アメリカ人は普通に泳いでいた。

まあ、現地の人も全然入ってのでそういうレベルではあるんだろうけどさ…

しかしこの宿のシャワーもおそらくマラウイ湖の水なので、もうあとは神に祈るしかないのである。


次の日目覚めると、同部屋のアメリカ人が騒いでいる。

なんでも寝ている間に部屋に猿が入ってきて大変だったらしい。

モンキーベイという名に恥じずここは猿がいる湖岸のようである。


ということでここからさらにケープマクレアまでタクシーを探す必要があるのだが、ここでアメリカ人に

「俺の友達が車でくるから一緒に行かないか」

と誘われたので一緒に行くことに。

想像通り2時間ほど遅れ、なぜかマラウイ女を2人連れたジープが登場する。



↑途中で何回も泊まり酒を飲んだり写真を撮ったりする。1人で行けばよかった…


このアメリカ人とはケープマクレアの宿でも一緒だったのだが、急にマラウイ女を部屋に連れ込み鍵をかけるなどして大変だった。

アメリカ人のくせに英語も訛りが強く、三割くらいしか聞き取れなかった。



↑ケープマクレアのマラウイ湖


ようやくケープマクレアに到着。

宿もよくわからんのでとりあえずアメリカ人についていく。

ドミで一泊5000クワチャ、安い。



場所的にはここらへんなのだがもしかしたらこの宿ではないかもしれない。アメリカ人について行っただけなので堪忍。

(Twitterでドミ13ドルと言ってる人がいたので…)


このドミがほったて小屋にベットが二つみたいな感じだったのだが、扉がしょぼく押し破って入られそうな感じである。

また、なぜか夜通し音楽が鳴り止まないので、ケープマクレアに行くみなさんはぜひちゃんとした宿を取ることをおすすめする。


↑マラウイ名物カンパラゴ


このカンパラゴという淡水魚が、お世辞抜きに今まで食べた魚の中で2番目か3番目くらいに美味かった。

一番はおじいちゃんが釣ったマグロである。



↑マラウイのガンジス川!?


マラウイ湖はナイトダイビングが面白い、と聞いていたのだが、あんまり人々が洗濯や皿洗いをしているせいでダイビングをする気がなくなってしまった。


あと、ここからは僕個人の感想なのだが、ケープマクレアはあまりにも貧しすぎる。

数少ない観光客に比べ、現地の人は裸足か汚れたサンダルに穴の空いた服を着ている。

そして、小さい子たちは「ハロ〜」と挨拶をしてきてとても可愛らしいのだが、小学生くらいになると、

「俺の音楽を聞いてくれ!」

と言って謎の太鼓を持った四人組くらいが絡んでくる。(お金目当てに)

また、大人たちも

「いらないものがあったら何かくれないか」

と言ってかなりしつこい。


うざいというよりは、正直見ていられないのである。

そして、こんなに貧しい地域でダラダラしながらダイビングを楽しむというのが僕にはどうしてもできなかった。

早くケープマクレアから出たかった。

(そりゃ、金を落とすべきという意見もあるのだろうが…)

俺は望んでここにくることができるけど、この人たちはどんなに望んでも俺のようになることはできないんだよな…

どっちが幸せかは別としてそういう現実があるというのを目の当たりにし、どうしてもそのもやっとした気持ちを捨てることはできなかった。