さて、月末に次姉夫婦が来るようだ。

思わずマジですか、と。

次姉夫婦に対する食事の対応は難しい。

何しろ義兄さんは超小食な人。

例えば私が義兄さん用にご飯を盛り付けると、こんなもんかなと思った少ない盛り付けにも血相を変えてダメ出しをする次姉。

「もっと減らせ！もっと、もっとだ‼」

と。

前回の食事の際もダメ出しされた。

味噌汁などの汁物についても同様に。

私の盛り付ける分量は義兄さんには多いらしくて、ご飯の盛り付け同様に次姉から「もっと減らせ！もっと少なく‼」と決まってダメ出しされる。

じゃあ、そこらへん気心の分かっている次姉が最初から仕切ってくれよと思う。

ところが、その様子を見ている約一名は頭がポンコツだから、義兄さんが過剰なほど小食であるという事実を全く理解しない。

というか、忘れてしまうのかな？

なので、私が義兄さん用のご飯や汁物、おかずに至るまでをトータルで少なめに盛り付けるや否や、今度は次姉とは真逆の反応で「もっと盛り付けろ！もっともっと沢山だ‼」と私を焚き付ける。

じゃあ、あんたがやれよと。

ちなみに、前回次姉夫婦が来たときは、義兄さんはたまたまだろうが体調不良で余計に箸が進まなかったようだ。

煮魚が好きらしいとリクエストされて、しかしそのような事情もあってか作ったブリ照りは完スルーされてしまった。

そこらへん今回はどうか知る由もないけれど、約一名はもう既に義兄さんに煮魚を作っていっぱい食べてもらうんだ！と自分事のように張り切っている。

って、結局は私にやらせるくせに。

そして、義兄さんが小食なことも完全に忘れているようで、煮魚以外にもお刺身をついでに取ろうとか、肉も食べたいだろうから肉も注文しなきゃとか、なんだか知らないが今からハイテンションになっている様子が滑稽でしかない。

そもそも煮魚があればお刺身は魚料理で被るから要らないと思うし、義兄さんは繰り返し小食だっているのに、大食漢でも持て余すように、あれやこれやと自分勝手に次々とイメージしている。

全てに於いて理解力のなさ、そもそも論で義兄さんが小食という事実を忘れてしまう一種の思い込みの激しさ、こいつはもうどうにもなりません。

約一名と次姉の母娘タッグで、よろしくやってくれないかと私は思ってしまう。私が逆に丸投げしたいくらいだ。

丸投げしてもいいですか？