ツモリチサトといえば、かわいらしいテイストで若い人に人気の
パリコレクションでも活躍している
ブランドですが、
先日、ツモリチサトの
マネージャーであり、
デザイナーの
津森千里さんのご主人である、
森山和之氏に
お会いする機会がありました。
ふたりは服飾専門学校の同級生で、
はじめはお互い別々の仕事場でデザイナーをしていたそうですが、
後にふたりとも
イッセイミヤケで務めることになり、
津森さんが自分のブランドを立ち上げてからは、
森山さんはマネージャーとして津森さんを支えてきたそうです。
現在大学生になるお子さんがいらっしゃるそうですが、
お子さんが小さいときは津森さんはデザイナーの仕事が忙しく、
帰るのはいつも夜中になるので、お子さんとは週末しか会えなかったとか。
津森さんは、何でもとことんまでこだわって追求する方だそうで、
例えば赤い色を出すのでも、思う色がでるまで何度も何度も
染色を繰り返し、納得するまで続けるのだそうです。
森山さんは津森さんにアドバイスや忠告をすることもあるそうで、
やはり一ブランドのデザイナーともなると
そのブランドのなかでトップの存在ですから、
服のデザインはもちろん、お店の内装やダイレクトメール、
ファッションショーの音楽や照明まで決定しなくてはいけません。
そういう過程で、例えばチームのスタッフがあまりよくないと思っていることがあっても
やはりトップの人間には言いづらいこともありますよね。
そんなときに、利害関係無しでアドバイス出来る森山さんが
チーム全体の潤滑油になってはたらくのだそうです。
ブランドの
トップデザイナーというハードな仕事でも、
全く擦り切れない気丈な津森さんのことを
森山さんはとても尊敬しているようでした。
仕事のパートナーでもあり、人生のパートナーでもあるというのは、
いったいどういう感じなんだろうかと思っていたのですが
森山さんのお話からとてもあたたかい感じが伝わってきて
なんだかちょっとうらやましくなりました。
お二人の関係が良いということは
ブランドのチーム全体の雰囲気も良いということにつながるんですね。
話していて一番印象的だった言葉は、
「こんなに楽しい仕事はない」という言葉でした。
薄給激務で知られる
アパレル業界ですが
いつも自分の中の原点に立ち戻り、「
ファッションが好き」という想いを
貫いていらっしゃる森山さんはとてもかっこよかったです。
自分も負けずに、追いつけ追い越せの精神で
また頑張っていこうと決意を新たにしました。
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