「えっ~と、私が明人のイトコで飯田結衣です。」


「っで、クラスメートの・・・・・・・・・」


「岩崎真理子です。」


「今井加奈です。」


「よろしく!」


真理子と加奈は声をそろえた。


6人は合流しブランチ方々ファミレスでそれぞれの自己紹介を行った。


が、自己紹介が済むとなかなか会話が弾まなかった。


普段は騒がしい面々も初対面の異性を前に緊張しているようだ。


結局、明人と結衣が中心になって会話を進めていった。


「じゃあ、そろそろ遊園地に行こうか?」


明人が頃合いを見計らい声をかけると


「あの、トイレ行ってきてもいいかな?」


真理子が遠慮気味に申し出た。


「ああ、もちろん。」


「あっ、私も。」


加奈も真理子といっしょに立ち上がった。


そのとき真理子は結衣の服を軽く引っ張った。


「じゃあ、私も行っとこうかな。」


結衣も最後に立ち上がった。


女性陣がトイレに行ったのを確認すると


「川村のイトコもかわいいけど、他の2人もまあまあやな。」


さっそく智之が女性陣の感想を述べ始めた。


「そうやな、かわいい娘って結構ブサイク連れて来たりするからな。」


俊介も歯に衣着せぬ意見を口にした。


「って、お前らおらんようになったらいきなりやな。」


明人が苦笑いを浮かべると


「アホやな~、向こうもトイレで俺らの品評会やってるよ。」


智之が当然と言わんばかりの顔をした。


「へぇ~そんなもんなん?」


明人にはいまいちピンと来ない話であった。


その頃トイレでは智之の予想通り、男性陣の品評会が行われていた。


「2人はまあまあのレベルやね。」


「すごいイケてるってほどじゃないけどね。」


真理子と加奈の意見に結衣も苦笑いを浮かべていた。


「まあ、後はフィーリングやから。」


真理子は結衣の背中をポンと叩いた。