006

 

「喫茶店No.001」がかなりささり、

同日そのまま別の喫茶店「喫茶店No.002」にはしごする。

 

先ほどの「喫茶店No.001」とは逆?で店内は明るく、

シンプルでスタイリッシュ。

喫茶店ではなくカフェという言葉の方が合う。

必要最低限なスペースでテーブルも簡易。

 

 

飲み物のメニューはシンプル目。

焼き菓子、ケーキがいろいろあった。

 

 

無地茶系一色のシンプルな厚手の陶器と思われるマグカップ。

把手は広めで四角っぽい形。ソーサーなし。

 

好きなバターケーキもあったので一緒に頼んでみた。

今日はゆっくりな時間を過ごした。

 

 

例えば、魚の図鑑を見た時に、

写真の魚が右向きだったり、左向きだったり、

正面だったり、拡大だったりと、

その特徴がよく見える様に、

または見ているモノを飽きさせない様に、

工夫して作られている。

 

人気の魚は大きく特集されていたり、

割り当てられたサイズもバラバラバラな事が多い。

私はそんな図鑑はがっかりしてしまう。

 

図鑑をデータベースとして楽しむときは、

フォーマットが揃っていて欲しい。

左向きなら左向きで揃っているコトが重要なのだ。

 

今まではデータベースにするつもりなく、

気が向いたら珈琲カップの写真を撮っていただけなので

見直すと何ともバラバラバラだった。

 

 

今後の為にルールを設けよう。

飲み物はブラックの珈琲で、把手を右手側にして撮影する。

ソーサーの上にはカップ以外のモノを置かない。

角度もなるべく合わせる様に心掛けるコトにした。

数が増えてくると、やっぱり揃っているのが気持ちいい。

005

 

きっかけは突然やってくる。
私の中のランキングで喫茶店が駆け上がるきっかけ。

雰囲気がよさそうな喫茶店「喫茶店No.001」を見つけ訪れた。
店内はかなり薄暗い。
客席はそこそこ埋まっていた。
壁側を向いた角の席に座る。

 

 
素敵な内装、小物、薄暗さ。
秘密基地的な適度なごちゃつき感。
一人当たりの席も広めで、周りが気にならない空間。
グッと体内の速度が上がる。
どれも自分好みだ。この空間に存在していたい。 

夕食と店名のついたブレンド珈琲を注文。

 

 
ストレートシェイプで口縁が少しだけ外に広がっている薄い磁器。
ソーサーは角丸の四角、把手の穴は広め。
紺とベージュの和風の全面柄。
印象的な珈琲カップで思わず写真を撮った。

後から写真を見返しニヤニヤニヤする。
振り返ると、喫茶店それぞれカップの違いが面白い。

使った珈琲カップの図鑑を作りたい。
この日から喫茶店徘徊のデータベース作成を思い立つ。
 

 
メインは珈琲カップのイメージ図鑑。
店の評価ではなく、あくまで情報のデータベースにしよう。
定休日や客席数やブレンド一杯の値段などの数値を控えた。
誰かに公開するわけではなく、自分が見て愉しむだけのデータベース図鑑。

この喫茶店を記念すべきNo.001の喫茶店とした。

004

 

友人と食事に行く際の通り道、
横目で喫茶店「喫茶店No.003」を見つける。
今度一人で来てみよう。
喫茶店に反応するセンサー感度の高まりを感じる。
私の中のブームランキングの「喫茶店」が、
少しずつ順位を上げてきている。

事前調査してみると、からあげ定食がお勧めらしい。
からあげが食べたくなった日、夜遅めに訪れた。
店内は予想に反して混み合っていた。

私は劇場などでも必ず端っこの席に座る。
乗り物も隣に座られそうな時は座らない。
縄張りを広く取らないと不安な生き物なのだ。

 

 
空いていたのは、見知らぬ客に挟まれた、
パーティションもない真ん中の席だけ。
そわそわそわと落ち着かない。

水も運ばれてこない。
目当てのからあげ定食も売り切れ。
おらこんな村嫌だ状態で、入ったコトをちょっぴり後悔。

 

 
Douwe Egbertsのロゴマークの白の磁器カップ。
珈琲はいつも飲んでいる苦味タイプとは違い、
華やかさを拙い舌で感じた。

私は舌に自信がない。
目を閉じて飲むとコーラとサイダーも間違う始末。
一定の美味しい以上がわからない。
特に珈琲は体調で味の感覚が変わる。
 

 
落ち込んでいた気分の最中にも華やかさを感じられたのはよかった。

ちなみに、水はセルフ・サービスだった。
こういう喫茶店では水は出されるものだと勝手に思い込んでいたが、
セルフの店も多い事を学んだ。

また後日「からあげ定食」はリベンジした。
もう一度食べたいと思えるくらいおいしく、何度かリピートしている。
印象は一回で決めきってはいけないコトもある。
そう思わせてくれた店だった。

003

 

チェーンのカフェとは違う、所謂、喫茶店を探してみる。

思いの外、そこかしこにあった。

こんなにあるんだな。

 

看板猫がいる喫茶店という謳い文句が目にとまり、

近くに用があった際に、「喫茶店No.007」を目指してみた。

…のだが、

完全な曇りガラスの扉は閉まっていて、中の様子がわからない。

中が見えないというのは考えさせられる。

想像力は時に脅威になる。

 

扉の先はタワーマンションの屋上かもしれない。

想像力で勝手にハードルをあげてしまい、

その日はそのまま通り過ぎてしまった。

 

 

後日、余計な想像を手放して扉を開けてみる。

 

接客に疲れて休憩中なのか、

ただのサボり中なのかはわからないが、

入ってすぐの椅子の上で看板猫が爆睡していた。

 

 

冷房の当たる席を勧められ、夕食と珈琲を注文。

目の前に本棚があったので、

そこにあった珈琲の本を読んでみたりした。

店内には猫をあしらった小物が多く、

メニュー内にも、食器にもたくさん猫がいた。

 

 

地図と猫のイラストの大きめのマグカップ。

招き猫が描かれた布製のコースター。

 

帰りに寝ている猫の写真を撮らせてもらった。

看板猫はずっと寝ていた。

テーマを持つ喫茶店というジャンルを学んだ。

002

食べるという行為が面倒くさくなるコトがある。

何かに集中していると食事を忘れるし、誰かの前で食べるのも得意じゃない。

誰かといる時は飲み物だけで済ませてしまう。

飲み物を飲むのは好きて、珈琲はその筆頭だ。

おかわり自由なファミレスなどに行くと珈琲を飲みすぎる。

 

 

これは数年前のとある日、

出先で吐き気がヤバババイになる。

血の気が引く感覚。

どうも前日から何も食べずに珈琲だけを飲みすぎたコトで、

胃が荒れての症状っぽいと薬局で診断される。

 

 

ぐぬぬ空腹時の大量珈琲はダメなのか。

つらい目に合うとちゃんと懲りたりする。

その日からは、ミルク様の力を借り、

ブラック派閥を退会し、カフェラテ派閥へと移籍したのである。

カフェラテもまた美味しかった。

 

そんなこんなで数年が経ち、

「喫茶店No.xxx」でもカフェラテを飲んでいたのだけれど…。

 

 

よく通る道に、いつか入ってみようかなと思いつつ、

日々通り過ぎていた喫茶店「喫茶店No.011」があった。

その「いつか」が今かもしれない。と思えた。

 

本格的な珈琲を出す喫茶店。

せっかくならブラックで味を確かめてみたい。

メニューの簡単な説明に目を通してインディアを頼んでみた。

 

美味しい。

※残念ながら、この時の珈琲カップ情報を記録していない。

静かな店内。大人な雰囲気の昼下がり。

カップをソーサーに戻す際のカチャっという音も心地よかった。

私はミルクに別れを告げ、再びブラック派閥に籍を戻したのだった。