アウディA1の後継車として、ルノールーシテアR.S.をオーダーしました。
今回はルーテシアには試乗しましたが、RS発売前に決めたので、久しぶりに試乗せずに
注文ということになりました。12月中に納車予定ですが、納車前に、ルーテシアR.S.、特に
シャシースポールに決めた経緯を報告したいと思います。
私が選択した仕様は、色がグリ プラティヌ M、売れ線のシャシーカップではなく、シャシー
スポール。ディーラーによると7対3か8対2でシャシーカップが売れているそうですが、
私は直感でシャシースポールを選択しました。
注文時、RSの試乗車がなく、実車に乗った人の情報も少ない中で決めたわけですが、
11月中旬になりシャシーカップの試乗車がおりて、実際に試乗した結果、やはりシャシー
スポールで正解だと確信しました。
先代のルーテシアR.S.と比較すると、先代のシャシースポールより今回のシャシーカップ
の方がはるかに乗り心地が良いとのことで、私が試乗しても、これなら不満なく乗れる
良い足だなと感心しましたし、私のA1より悪路での乗り心地は良いと思いました。
しかし、シャシーカップの方が固めの設定であるのは間違いなく、普段のアシとして乗るなら
やはりシャシースポールだろうと思ったわけです。
11月後半になり、様々な雑誌等でインプレッションが掲載されるようになりましたが、試乗
しているのはほぼシャシーカップで、きちんとしたシャシースポールの記事はほとんど
ありませんでした。
実際に納車になったら、より細かくシャシースポールの印象をレポートしたいと思います
写真より、赤い部分がオレンジ色で、まずまずの質感です。高級感はありませんが、
シンプルで好感が持てます。
R35GT-Rと同じパーツと言われたパドルシフト。実車を見たら、同じパーツのような
気もするけど、GT-Rのパドルはマグネシウム塗装や一部革張りになっており、感触は
別物な気がしました。
でも、GTーRよりもソフトな感じのクリック感は、このクルマに合っていると思いました。
”A1後継車決定までの経緯”
我が家では、一台Bセグメントの車を、普段の足や小さなクルマが必要な時に
乗っており、今まではアウディA1を所有しておりました。
もともと小さなクルマが好きということもあり、様々な選択肢の中からクルマを選ぶのは
とても楽しいです。ただ、A1の時もそうでしたが、国産・輸入車を含め、自分の要求を
満たしてくれる小型車は意外に少ないです。
小さいとは言っても、クルマに求めるポイントは、「乗っていて楽しいこと」「エクステリア、
インテリアのデザインや質感」であり、特に乗り心地(乗り味)にはどうしても拘りをもって
しまいます。A1は、デザイン・質感はとても満足度が高かったのですが、最後まで足回りの
セッティングが気に入らず、KWの車高調を入れたり(以前のブログ参照)と苦労しましたが、
やはり最初からのメーカーセッティングでないので、どこか違和感を感じたまま今に至って
いました。
私が好きな足の動きは、初期の入力をうまくいなしながらクルマの上下動が少ない
フラットでしっとりした乗り心地です。ですので、柔らかければいいと言うわけではないし、
むしろ固めのセッティングの方が好きです。A1については、路面が良いところや高速では、
このクラスとは思えないフラット感があるのですが、路面の悪い裏道で走ると、たちまち
ゴツゴツ感ばかり気になる乗り心地になってしまいます。私のA1はスポーツパッケージの
17インチなので余計強調されるようです。
一般的に、小さい車=安いクルマ=質感や乗り味は妥協が必要みたいな状況があり、
小さくて良いクルマはそうたくさんはありません。勿論、メーカーもこのクラスのクルマに
高い価格の設定をすれば売れるわけありませんから、必然的にクルマをつくる予算が
限られるわけです。
軽自動車にも、デザインや走りの素晴らしいものもありますが、動的質感やパーツの質感
となるとやはり軽の枠を超えるものは出ていません。三菱アイなどはとても好きで、以前購入
したこともありますが、やはり自家用車として所有するとなると物足りないものがあります。
話はそれてしまいましたが、A1の後継車として検討していたのは、
①ポロGTブルーモーション
②ゴルフTSI
③アウディA3
④ルーテシアRS
⑤フィアットアバルト
⑥メルセデスA180
⑦BMW116
などでした。若干車格が違うのも含まれていますが、サイズ的にこの辺までが検討の
範囲かなと思っていました。
それぞれ試乗してみましたが、最後に残ったのは、ゴルフ、A3、ルーテシアでした。
ゴルフⅦは、輸入車初の日本カーオブザイヤーになるなど、それは素晴らしいクルマだと
思います。基本部分が一緒のA3も当然素晴らしいわけで、特に1.4のベース車が
好印象でした。A3は、若干自分のイメージするクルマより大きくなってしまいましたが、
走りの質感、クルマの質感、特にインテリア、MMIのダイヤルパーツの動きなどは感動モノ
です。ゴルフとA3は、一見同じようなスペックに見えますが、確実に金額差分の違いは
あると思います。後は、どこまで拘るかとコストパフォーマンス、デザインで決めれば
いいかなという感じです。
A3にするなら、自分で好きなオプションや色を決めて他の大きなクルマを処分して、
これだけを乗るのもいいかなと思うくらい、現時点では非の打ちどころがありません。
しかし、逆に、金額もそれなりに高価になってしまうし、セカンドカーとして所有するには
あまりにも良すぎるというのが結論です。
ゴルフも負けず劣らず良いクルマですが、なぜか「華」というか「高揚」というかを
クルマに感じないのです。2台とも欠点がないのが欠点みたいな、難癖をつけるような
話になってしまいますが、実際そうなのです。
ルーテシアR.S.は、先代までのR.S.と違い、右ハンドル、DCT、5ドアという仕様で、
ボディも基本はルーテシアのものと共通、エンジンも先代までの名機を捨てて、
ジュークターボのものをベースにした1.6ターボになっています。先代までのRSファン
からは、新しくなって魅力が薄くなったという声が聞こえてきそうですが、以前から気に
なりつつも、あまりにマニアックなため手を出せずにいた私のような人にはとてもインパクト
のあるクルマです。
雑誌のインプレッションなどを見ても、今の私が求めているものドンピシャという感じで、
最終候補に残ったわけです。とはいえ、フランス車を所有するのは初めてで、基本
イタリア車やイギリス車を信用していない私としては、クルマのクォリティに若干の不安
を覚えるものの、たまには違うものを体験してみるかという気持ちで決定にいたりました。
車輌金額もほぼゴルフと一緒で、A3よりも大分安いというのも理由でした。