先日、「ブランド戦略とは何か」という研修に参加してきました。

今回の研修では、ビジネススクールの先生より、企業の経営における「ブランド」の戦略とは何か、についてお話が聞け、大変勉強になりました。

中でも印象的だったのは、ブランドには「消費者」、「社会」、「企業」の3つの次元が存在するということ。

「消費者」は、知覚・知識としてのブランド、「社会」は社会・文化の共有物としてのブランド、「企業」は知的財産としてのブランドであり、この3つは「ボロメオの環」のように密接につながっており、どれか一つでも欠けるとバラバラになってしまうそうです。

ブランド戦略では、この3つを常に意識しなければならないとのことでした。

フリー写真素材ぱくたそ（https://www.pakutaso.com）

なお、この3つはそれぞれ衝突（コンフリクト）を起こすこともあり、
具体的には、

事例1
企業の考えた新しい製品（ブランド）が、社会におけるブランドの認識と異なった結果、売れ行きが悪くなってしまった事例（「企業」と「社会」のブランドのコンフリクト）

や、

事例2
企業の保有する登録商標そのものと、消費者が広告などに求める斬新な商標の表示態様が異なっていること（「企業」と「消費者」のコンフリクト）

などが生じることがあるそうです。

普段、私たち弁理士が携わっているのは、もちろん「企業」の手続代理をしていますので、知的財産としての「ブランド」になります。

しかし、単にこの「企業」のブランドだけを見て、「消費者」や「社会」のブランドの視点が欠けていると、ブランド戦略としてはうまくいかない、ということでしょう。

弊所では、お客さまと一緒に、「企業」だけでなく、「消費者」や「社会」におけるブランドも考慮したブランド戦略、商標・意匠取得のお手伝いをしたいと思っております。

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ブランド戦略で意識すべきこと