ひふみ投信のファンドマネージャー藤野さんが考える、いい意味での「ヤバい会社」と、悪い意味での「ヤバい会社」の特徴を、色々と記載した一冊「投資レジェンドが教える ヤバい会社」を読了。
・社内結婚が多い
・ホームページに役員の顔写真がある
・スリッパに履き替える
・社長がケチで細かくてメモ魔
など、様々な「法則」の記載があり、これらに当て嵌まるのが、いい会社か、悪い会社かについて、これまでの藤野さんの経験を基に、解説をしています。
藤野さんも本著で述べておられますが、この法則に当て嵌まったからといって、すぐに「いい会社」「悪い会社」となるわけではなく、あくまでその傾向がある、とのことです。
また、法則に当て嵌まる場合でも、その背景に合理的な理由がある場合などは例外になるとのこと。
私が納得したのは、下記2つの法則。
1つ目は「社長の自伝を本人がプレゼントしてきたら、その会社は伸びない」。
自伝は過去の偉業への満足感の表れであり、未来志向になっていないとのこと。また、自伝を書いている暇があったら会社の経営に専念すべき、とのことです。
まさにその通りで、過去はもう終わったことで、絶対に変えることはできません。
過去のことをいつまでも忘れられずに、他人に復讐したり、悩んだり、自己満足をするのは、全く以て時間の無駄。
今を生きる、これこそが大切なことだと思います。
2つ目は「「時代の空気感」に無関心な社長の会社は成長しない」。
本書では、例としてポケモンGOが書かれていますが、新しいものへの好奇心がもてない経営者の会社は成長しにくい、ということです。
確かに、AIやIoTなど、様々な技術が目まぐるしく進歩している現代において、新しいものへの無関心は、時代に置いていかれることになるでしょう。
弊所では、お客様の利便性向上のため、ビットコイン決済の導入を行いました。今後も、LINE等のメッセージアプリで簡単に商標登録ができるよう、スマホ最適化を進めていく予定です。
本書で挙げられている法則は、直接的な因果関係があるものは少なく、相関関係でしかないものがほとんどです。
しかし、いい会社の法則は、経営者の意欲の表れだったり、新しいものへの興味・関心の表れだったりします。一方、悪い会社の法則には、惰性や無関心といった問題が潜んでいます。
したがって、いい会社の法則を実践し、悪い会社の法則は取り除くか、合理的に必要かを再検討することで、会社はいい方向に進むように思います。