さて、母の面会に行ってきました。

やっと居室に入れるようになりました。

母には好物のコーヒーゼリーを持っていきました。

ヘルパーさんによると、ゼリーはグチャグチャに混ぜれば大丈夫。

お水をもらいたい旨伝えると、お水もとろみをつけないと飲ませられないと言われました。

もうそんなレベルになってしまったんだ、、悲しい


話した結果、ゼリーは私が食べさせてオッケー。

お水は面会後、ヘルパーさんが飲ませるということになりました。


車椅子の母に「カシスだよ!」と言うと、「あらー!カシスちゃん?ほんと?うれしい!」と、まだまだ張りのある声で言ってくれました。

1分後にはまた同じ会話の繰り返しですが泣き笑い


コーヒーゼリーを1口食べさせるたびに「すごくおいしい!」と嬉しそうでした。よかった。


認知は進み、孫のことはもうわからなくなっていました。

「お母さんの子供は何人いたの?」と聞くと、私と妹の名は出てきたけど、何度聞いても、弟の名前は出てこず、代わりに自分の妹弟の名前が出てきました。


私「会いたい人はいる?」

母「会いたい人はいないね」

私「旦那さんは?」

母「旦那は死んだから会いたくない。」

私「そうだね。会うならあっちの世界に行かなきゃだもんね。」

母「そういうこと!」

2人で大笑いしました。


肩や手をマッサージして、

そろそろ帰るねと言うと、

母は「楽しかったぁ!もっといて!」

と言ってくれました。


いつまでこんなこと言ってもらえるのかな。


老人ホームは、館内しーんとしていて、ヘルパーさんが動き回る姿もほとんど見られません。

今回会ったヘルパーさん、3人のうち、2人は外国の方でした。

人手不足なのは肌で感じました。


母は終日ベッドに寝かされっぱなしで、

食事のときだけ、車椅子に乗せられ、食堂に連れて行かれる。そんな毎日のようでした。

レクは参加できる状態ではない、と言われましたが、安くないレク代はしっかり請求されています札束

肌はガサガサ、髪はベタベタしており、

お風呂は省略されることもあるのかな、、と感じました。


母の歯は、まっ茶色になっていました。

虫歯がないことが自慢だった母。

歯磨きしてもらっているんだろうか?

・・・ここに入れて正解だったのかな。

帰り道はいつも気持ちが沈みます。


妹は母の近くに住んでいますが、全く面会に行きません。

妹は結婚してからも、ずっと母に甘え続けてましたが、結局満足できなかったのかもしれない。

それが妹の中で、もしかしたら、憎しみになっているのかもしれない。

そんな考えがよぎりました。


母は、目の前にいる人の気持ちをわかろうとしない人でした。人の話を聞こうとせず、自分のイメージにこだわり、「あんたこうだから」と、人を自分の思いたいように思う。
そして「自分をわかってわかって」そればっかり。

妹も全く同じなので、お互いに「私を見て!わかって!」と、ぶつけ合い続けて、結局満足できなかったのかな。

勝手な想像ですけどね。

妹が母の面会に行かない理由を、あれこれ気にするのはやめようと思います。

私は、母の面会には、自分で行きたくて行っているのだから。それでいいんじゃないかな。
今回、はっきりそう思えました。