私が通っていた幼稚園はいわゆる小学校をお受験をする用な子達が沢山いる幼稚園だった。

これを知ったのは私が大人になってからで。当時の私はそんな事はつゆ知らずに通っていた。




幼稚園ではバイオリン、バレエ、スイミング、ダンス、体操や勉強など。他にもあったかな。
毎日家でお絵描きや人形遊び、近所の公園に行くような子だった私がこんなにも急に色々な事をはじめて、要領うまくいくはずもなく。

担任めぐみの逆鱗にふれる毎日をこれからおくっていく。






担任めぐみ
〇〇ちゃん何してんの!ほんと遅い!
何度言ったらわかるの?!

この日はお遊戯会で踊るダンスの練習をしている時だった。

みんなで振りを合わせるのに私だけワンテンポみんなより遅く何度も何度もやり直しをさせられた。


私 先生ごめんなさい。(小声)


担任めぐみ
みんなの前で謝りな!!泣くな!


内気な私はみんなの前で謝れずはずもなく、下を向きうつむいていまにも泣きそうになっていた。


すると
担任めぐみがイライラしながら私の目の前に立ち無理矢理手を引っ張ってきた。
担任めぐみ
こっちに来なさい!!

クラスの子達がクスクス笑っている中、一人静かな廊下に立たされた。

みんなが踊っている姿をみると悔しくて悲しくてとても辛かった。