※考察記事な為、本編のネタバレを含んでいます。プレイしていない方は見るのをお控えください。
今回はリトルナイトメアⅢがどんな物語であったか考察をしていこうと思う。
率直に言うと、
アローンはロゥのイマジナリーフレンドだと考える。
(イマジナリーフレンドとは、子供が心の中で作り出す、目に見えない想像上の友達のこと)
孤独や不安を緩和し、心の支えになる役割を果たす、ロゥの心の相棒であり、現実ではロゥの人形、
それがアローンだったのではないか。
安全基地のないことから他者への恐れがあり鋭い眼光を持つ、心の中で相棒(安全基地)を創る"想像力豊かな"少年ロゥ。
ロゥが夢から目覚めたら存在できない、文字通り"固い絆"で結ばれた少女アローン。
ロゥの理想の、想像上の人物だから、アローンは最後まで献身してくれる友人だった。実際の女の子(シックス)だったなら一緒に落ちてなんてくれない。(実際、Ⅱにおいてモノは手を離された)
『Q. 何故アローンは鏡に入りたがらないのか?』
アローンが鏡に入りたがらないのは、ロゥは心の何処かではアローンが現実にはいないことを分かっていたから、アローンの行動に反映されていた。それを見ないフリをして現実に戻ったら、二度と逢うことが叶わなくなった...ロウの内側で起こった物語。そしてある意味でロゥの成長の話とも言えるかもしれない。
『Q. なぜロゥは仮面をつけていたのか?』
顔を隠すというのはつまり、「自分を見つめることから逃げている」というメタファーに思う。
最後仮面が取れてしまったのは、現実に向き合わざるを得ないことに薄々気づいているから、
と解釈出来そうだ。
リトルナイトメアⅡでモノがノッポ男との戦いの時に被り物を取ったのは、"もう逃げない"という意思表示、自分(現実)に向き合うことの象徴なのかも知れない。
『Q. 登場した怪物たちは何だったのか?』
現実で起きたことが、ロゥの主観では恐怖に感じていてトラウマになり、それが怪物として悪夢に登場してるとも読める。
だから、ロゥにとって現実は居場所がない冷たい場所だったんだろうと勝手ながら思う。ロゥの表情は児相や閉鎖病棟にいたトラウマを持つ子供を思わせる。
ロゥにとっての医師だったり、自分の両親だったりが現実では恐ろしい、又は冷たい存在で、それが夢に怪物としてトラウマを再演している、と考える。
ただロゥの悪夢は現在も続いてる恐怖ではなく、過去のトラウマの再演と考えても良さそう。
上記の仮説なら、作中常に漂う茫洋な怖さと雰囲気の説明がつく。
Ⅲを一言で表すなら「セルフトーキング」だろう。
誰かの内側で創られた世界、全てが自分の内側で起こった現象に過ぎない...そのちっぽけさへの恐怖。
Ⅲも空虚を湛えた結末で好きだったけど、
個人的にはⅠとⅡに一貫して漂う閉塞感が物語としてあまりに素晴らしかったように感じるし、より好きだった。
今作は〈リトル・マーメイドⅡ〉と同じで、公式同人のような立ち位置の作品だろう。
