その日は、1月の寒い日だった。

私は仕事関係の新年会で温泉に向かっていた。
同業者の姉も一緒だニコニコ


仕事とはいえ、温泉へ一泊♨️
ワクワクしていたニコニコ

北海道の名湯、登別温泉👹



硫黄系の温泉でとても疲れが取れる口笛


長めの会議が終わった頃、携帯に着信が2件📲

母からだ。


今日は父の胆石の検査の日。


立て続けにかかってきていた着信に

言いようのない胸騒ぎがする私。


すぐさま廊下で掛け直した

『もしもし…電話くれてた?どうした?』


『あ、仕事中にごめんね…。ちょっと電話では話さない方がいいかも…』
と歯切れの悪い母の声。

明らかに、何かあった時の声だ…


『気になるから、話して、どうしたの?』


『…あのね…。お父さん…癌だって…』


『えっ…???』


『お父さん、入院しなきゃならないの、だから入院の保証人になって欲しくて…』


入院、保証人…そんな言葉を聞き取るのがやっとなくらいに

私の目の前は真っ暗になっていた…



嘘でしょう……パパが癌…?



身体中の血の気が引いていき、手がどんどん冷たくなるのがわかる。
スマホを握っているのが、やっとのくらい…
身体の力が抜けていく…



『ゴメンね、出先でこんな話して。でも、詳しい検査はまた後日なの…もしもし?』


『うん…聞いてる。明日、戻ったらすぐそっち行くから…』




電話を切ったあと、身体が震え始め、涙が出てきた。



お正月、嬉しそうに笑う父の姿…
一緒に初詣に行って、大吉を引いた事…
美味しい料理をどんどん出してくれた事…


私…何も気付いてあげられなかった…




すぐ部屋にいた姉を廊下に呼んだ。

目を潤ませた私の顔を見て
どうしたの?と聞く姉の顔はひどく心配しているようだった。



『パパ、癌だって…』


『えっ…本当に?』


温泉までの道中で父の心配をしていたところだったけど
2人とも、まさかこんな重大な病気にかかっているなんて思ってもみなかった。


いつも冷静な姉の目も真っ赤になっていた。