急速に冷め始めた私の心
完全に忘れたわけではない。
上から目線で放たれた言葉による傷は
時々チクチクと痛みを伴っている。
喧嘩別れの数日間は、悲しみと執着で
渦巻いていて、LINEで謝罪があるかも
と妙な期待をしてしまっていた。
しかし、その行為ができるような相手で
あれば、喧嘩別れに及ばないはずだ。
冷静に話し合いという経緯を経て
和解するか、納得した上で別れられたと
思っている。
後腐れの悪い離れ方をして一週間が経過。
スマホウオッチを後半お借りしていたが
(良ければ貰ってくださいと言われたが)
返品することにした。頂く理由がない。
還暦過ぎたK氏で私と一回り以上歳上でも
成熟した関係ができるとは限らないことを
知った。
男女関係というのは年齢ではないのだ。
話し合うチカラがないと、破綻も早い。
返品する時計にメッセージを添えた。
「条件の合う女性と幸せになりますように」
本音か?
半分本音、半分は嫌味である。
子供を産める人が条件で交際相手を決める
人への最後の言葉である。こんな還暦男が
次に、早々素敵な女性が近付くなんて到底
考えられないが、まさかがあるかも知れない。
しかし後味悪い言葉を放ったことに対する
刈り取りは、忘れた頃にやってくるだろう。
私の中では、急ピッチで過去の人に
変わりつつある。女性というのは
総じて切り替えが早く、決めたら
後ろを振り返らない強さがあるのだ。
こんな思いやりのない男に振り回されず
エネルギーを投じることは他にあるのだ。
次、次である。