私には交際して2ヶ月足らずの彼がいる。相手

はあるサイトを通じて出会った。顔も知らずに

ただ文面だけで交友関係を継続してその流れで

1ヶ月後に初対面したという経緯がある。勿論

LINE上で写真を添付していただき、事前に顔を

知ったのだが、こんな出会い方をしたのは初め

てである。

会うに至ったのは、文面のやり取りでの言葉遣

いが非常に丁寧で好感をもてたことだ。行間や

文脈までも緻密に計算されたLINE上の文面に

人間的に成熟した何かがにじみ出ていた。

 

 

実際にお会いした瞬間から「!!!」と確信に

変わった。還暦の男性はもっと高齢者だと想像

していたが、瑞々しい清潔感を放った人だった。

語る言葉一つ一つが丁寧で、経営者のオーラが

漂っていた。この地点で私の表情からは相手に

「決めました!あなたと出会ってよかった」と

出でいたに違いない。直接会うまでは警戒して

仕事を理由に短時間で解散するつもりでいた。

ところが実際は6時間以上話し続けているのだ。

会話が尽きない・時間が過ぎるのが早いという

のは初対面から既に何かご縁の強さを感じた。

 

 

そんな彼は他県に在住していることもあり

月に2回または3回しか会えない。代わりに

毎晩22時から2時間近く電話で話している。

それまでの間に私は自分で決めたルーティンを

済ませている。聖書を学びながら礼拝する時間

と肉体的ケアの時間である。この時間は誰にも

邪魔させないと決めている。決めたことは最後

までやり抜く。そのため、夜はいかなる用事も

入れない。全て断っている。自分の霊的なケア

を欠いては全てが崩壊するという危機意識を常

に持っている。

 

 

このことは彼にも伝えており、相手も尊重して

くれている。13才年上とあり、時には保護者の

ような眼差しだ。電話で時々意見の食い違いが

あった時も諭し方が優しいため、こちらもすぐ

心を改める方に導かれる。盛り上がりはないが

安心と安定が最初からあった。先行きは不明だ

が、素敵な人に出会ったことは確かである。