学校に入学予定の子供は、市から指定の学校で登録手続き後、指定された日に『Schularzt(シュールアーツト)』、いわゆる校医の健康診断と能力診断を受けます。一般的な流れはこうなのですが、ムスメの場合は学校登録前に療育幼稚園に校医が訪れ、今年2017年8月入学予定の子供たちを診察。

 

幼稚園に隣接した管理事務所で診察があるので、ムスメを連れていきました。ちょっとの待ち時間があったのですが、そのときからムスメは何やら怪しい…。そして校医に呼ばれて部屋に入った途端からそれは始まりました。いちばん酷かった2歳〜4歳頃に戻ったかのような激しい多動が。

 

1分たりとも椅子に座っていられない。部屋にあるもの何でも興味を持って触り、校医の話を聞かずに室内のあっちこっちをうろうろ。校医の質問にも早く終わらせたいから適当に返事をしてすぐ椅子から立ち上がろうとする。集中力ゼロ、多動100%。ムスメを止める私もうろうろしてしまい、校医の話をまともに聞けない。

 

「今日は集中力が飛んでいっちゃったみたいねー。」

 

なんて校医に言われ、苦笑いするしかありません。ムスメは『ハイパーアクティビティー(多動)』だと校医も認めましたが、『Verhältnis(人間関係、コミュニケーションの)形成』に問題があるかもしれないと言われました。

 

なぜなら、校医の『クイズ』に正解し、単語力があることを見せていたからです。ムスメの診断に校医は迷っている様子。

 

結局は学校進学可能かどうかの診断は下されずじまい。理由は今回の診断とムスメがまだ療育幼稚園に編入したばかりで、発達をしばらく観察したほうがいいうこと。診断は来年に持ち越し…ということになりました。

 

もしかしたら幼稚園を1年延長できる可能性があるような雰囲気だったので、手応えがあったと思いました。その日はムスメにある意味「よくやった!」と褒めてあげたくなったほど。

 

がしかし、校医の優柔不断な診断結果が後に複雑になることに…。

 

診断から少しすると、指定の学校に登録手続きをする旨の手紙が市から届きました。オットーと私はムスメを連れて学校へ登録に行きました。

 

それではまた。