なにわの伝統野菜・玉造黒門越瓜(しろうり)を求めて①
玉造稲荷神社 に行ってきました。
何故って?それは以前カフェカバーで晩御飯を食べてた時です・・
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カフェカバーの店員さん:
「ゴリさん、ほいっ!」
どん!
ゴリ:
「おっ。これは奈良漬じゃないですか!」
ベジゴリベジゴリいただきますっ(久々)
「カリッ」
軽やかな食感!噛み応え抜群です。
そしてかめばかむほど深みのある味わいが口の中に広がる・・。
おいてぃ・・
カフェカバー店員さん:
「これね、なにわの伝統野菜『黒門越瓜(しろうり)』を漬けてみたものなのです。肉厚でおいしいでしょう。」
ゴリ:
「うん、おいしいッす!お酒がグビッと飲めそうですね!
(ちなみにゴリむちゃくちゃ酒弱いです(´ー`;))」
と、答えつつ、ゴリの頭にはホワホワとはてなマークが浮かびました。
ゴリ頭の中:
「(なにわの伝統野菜・・そんなものがあるのか)」
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ということでこの黒門白瓜が作られてる現場を訪ねてみたくなり
聞いてみたところ、これが「玉造稲荷神社」で作られてるとのことだったのです。
さて、今回お話をお聞かせいただいたのはこの方。
鈴木 伸廣さん
正面から写真を撮ろうとすると照れておられましたので
この写真を採用させていただきました。
鈴木さんは本業は神社のお仕事をしていますが、
その傍ら、なにわの伝統野菜である「黒門越瓜」の復活を推進する
「玉造黒門越瓜出隊」でも精力的に活動されております。
ベジミのランキングをいつも気にしていただいてるみたいで
本当に優しい方です。
それではインタビューいってみましょう!
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■ 越瓜は玉造の伝統野菜なのです
ゴリ:
「そもそも、何故この『越瓜』を広めていく活動をされることになったのですか?」
鈴木さん:
「神社に務める者は、その神社の周辺の地域について歴史的な知識をつける必要があるんです。ですので色々な文献で玉造にまつわる歴史を勉強していたんですね。」
ゴリ:
「ふむふむ」
鈴木さん:
「玉造にまつわる色んな文献を調べていくと『瓜』、『瓜』と、瓜という単語がどんどん出てきました。
(こんな感じです)
で、そこに好奇心がわいて調べはじめたんです。するとどうやら玉造は越瓜の名産地らしく、そもそも『白瓜市場』と言われていたんです。」
ゴリ:
「へーそうなんですかー。」
鈴木さん:
「そうなんですよ。で、そこでまた疑問が浮かんだんです。
『じゃあなんで今その瓜が大阪で見られないのだろう』と。
これ大体3年前ぐらいの話なのですが、
この頃には瓜は栽培されてなかったんですね。
でもそのような歴史的な背景を知ってしまったら、
復活させたいと思うのが人情じゃないですか。(笑)
そこでこの稲荷神社で栽培し始めたんです。」
ゴリ:
「なるほど。そのような経緯があったのですね。」
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■ 伝統野菜が人をどんどんつなげていきました。
鈴木さん:
「活動を始めてみて驚いたのは、マスコミのひきの強さでした。
噂を聞きつけてNHKさんがずーっと畑を取材に来てくれたりしたんですよ。」
ゴリ:
「えっ!そうだったんですか。すごいですねぇ」
鈴木さん:
「他にも新聞や雑誌と各メディアでこの取り組みが取り上げられたんです。
そうして地元の人々に『玉造はこういう歴史があるんだ』と知られはじめることになりました。」
ゴリ:
「なんかいいですね。地元の方がその地の歴史を再認識していくっていうことが。」
鈴木さん:
「そうでしょう。で、そのうちにこの神社の隣にある小学校の先生がすごい興味をもってくれて、地元の歴史教育の一環として、この越瓜を栽培することになったんですよ。」
ゴリ:
「おっ。なんか食育の流れになってきましたね。」
鈴木さん:
「たとえば『黒門越瓜のうた』というものも作ったりされたんですよ。(といってCDを流す)」
CD:
「た~ねをやり~♪ みずをまき~♪・・」
ゴリ:
「す!素敵ですね!この歌!とてもほほえましいです(笑)」
鈴木さん:
「でしょ。(笑) すごいそこの先生が熱心でご自身で作曲されたんですよ。」
※ブログでもこの音源を流したかったのですが、著作権的にNGとのことでした。残念・・。聞きたかった皆さんすいません。
鈴木さん:
「他にも授業の一環で色々なものを作りました。たとえば・・
ポスター(可愛らしい・・)
越瓜について学生が調べたことをまとめた黒門越瓜辞典。(越瓜の育て方、歴史、栄養などやたら詳しい!昨今の小学生恐るべし!)
」
ゴリ:
「いやーすごいです。こういう授業は本当に面白いですね。」
鈴木さん:
「子どもにもすごい受けがいいんです。きっと自分たちが住んでる地域に歴史が密着してるからイメージしやすいんですね。
『えっ!あそこの土地が昔はああいう風に使われてたんだ』とか、そういう新鮮な驚きを子ども達は感じているようでした。」
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ゴリ:
「わわっ。これすごい人ですね。いったいなんですか?」
鈴木さん:
「これは毎年7月に行われる越瓜の「食味祭」の様子です。
この玉造稲荷神社で行われるのですがこのように盛況なんですよ。
先ほども言ったようにマスコミでもすごい取り上げられますし、それにおいしくて新鮮な瓜料理が屋台ででるので人気があるんですよね。」
ゴリ:
「すごい・・是非行きたいです。」
鈴木さん:
「是非是非歓迎しますよ。でも本当に早くこないと行列になりますんで気をつけてくださいね(笑)」
ゴリ:
「はい!いやーほんと地元に愛されてる様子が伝わってきます。地野菜でできたつながりってあったかいものですね」
鈴木さん:
「ええ、本当にそうですね」
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いかがでしたでしょうか。
伝統野菜を復活させる取り組みが、どんどん玉造という地域を活性化させていく様子が伺いしれるお話でした。
次回のは実際に神社内にある畑に行き現在の瓜の模様をお伝えします。そして今回だけでは話しきれなかった瓜にまつわるあんなことやこんなことも!
皆さんもお住まいになられてる地元の野菜について機会があれば是非調べてみてくださいね。知ってるようで知らなかったことがどんどん出てきて面白いですよ☆
またこのインタビューの感想をお寄せいただけるとうれしいです。コメント・TBどちらでも結構ですので皆さんどしどしお寄せ下さい。あと、インタビュー記事多くなってますが、適度に食育関連のものもバランス良く混ぜていきますのでご了承ください。
それでは次回もお楽しみに!
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