現職刑事は踊る大捜査線を見てどう思う? | 刑事塾 詐欺、採用面接、営業で騙されない、ウソや人間心理の見抜き方講座

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踊る大捜査線がまた放映されるようです。

初めに大ヒットしたのは平成9年だったでしょうか

銃撃戦や犯人逮捕までを追う従来の刑事ドラマとは異なり、警察機構を会社組織に置き換え、署内の権力争いや本店(警視庁)と支店(所轄署)の綱引きなどを、湾岸警察署を中心に描いていました。


また、事件を追うだけでなく、警察の抱えるさまざまな内部矛盾、特に警察組織の厳格なキャリア制度の問題、官僚主義の問題、縦割り行政の問題、民事不介入の問題も大きなテーマとなっていましたよね。


さらに刑事のことを「デカ」ではなく「捜査員」と呼ぶことが多く、加害者のことを「ホシ」ではなく「被疑者」と呼ぶことが多いなどより現実に忠実な用語法や、「発砲許可」「パトカー手続き」など、今までの刑事ドラマでは描かれてこなかった日常の側面の描写を重視していました。


さて、このドラマ、現職の刑事が見てどう感じていたと思います?

私は「非常によくできた刑事ドラマだなー!警察内部からも相当取材してるし、勉強してるなー。」と思いましたし、回りからも同様の意見が聞かれました。

事実、このドラマを制作した方は警察内部やOBからもかなり取材して知識を得たといっています。

ですから我々現職が見ていても「うーん、あるある!笑える!」なんて身内の物語を見てるような感じがあったんですよねー(笑)


昭和の時代、「太陽に吠えろ」「西部警察」などの刑事ドラマは必ずといっていいほど拳銃を撃ち合うドンパチがありました。

あれを見るたびに「毎回、拳銃撃ち合ってたら命がいくつあっても足らんわ。」「拳銃なんて一生に一度撃つかどうか。毎週毎週、どんだけ撃ってんのよ」みたいにシラけて見てましたよね。

現実離れしすぎてる感じでした。


それに比べ、踊る大捜査線もそうですが、最近の刑事ドラマはよくできてますし、専門化してます。財務捜査官やら検死官やら科捜研やら、プロが見ても「よくできてるなー」なんて思うレベルです。

あれは警察OBが監修してるようですけどね。

実は私もドラマ監修に興味があります。専門分野の知識を生かして視聴者が喜ぶ物語を制作するなんてステキな仕事ですよね。

まぁ、これはいずれチャンスがあればということで。


みなさんは刑事ドラマを見てなにを感じますか?




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