【横浜】
生も死も、自分で選択できる世の中を!
介護と育児の安心勇気づけトレーナー大場まさみです。
この週末沖縄に行ってきました。目的は第6回今すぐ役立つ!在宅医療未来道場(#いまみら道場_沖縄)に参加すること。
コロナにより5年ぶり開催となったこの会に誘ってくれたのはエデンの森代表の上原暢子先生。暢子先生の「どう?」の一言でいちにもなく「行く」と返事した私の神戸の大谷美加さんと3人で、在宅医療の未来を真面目に語り、私たちが何を個々にしていけるのかを2日間頭が沸騰するほど考えてきました。
『私たちの未来は私たちで創る』
アドラー心理学を学ぶ私にはぴったりのテーマ。
過去からはどうすれば失敗しないかを学び、未来からはどうしたいかという目標をもとに今何をしていけばいいか学べる。
学会にはない、未来志向の自己決定を尊重した会議で、全国にいる濃くて熱い想いのある医療者に感動した2日間でした。
在宅医療未来道場(いまみら)で選んだテーマ
今回のいまみらでは7個のテーマに別れて、それぞれ語り合うのですが私が参加したのはパターンで考える在宅医療の実践コース。
このコースの長は永井康徳先生(たんぽぽ先生)と言う在宅の世界で知らない人がいないのではないかという松山の在宅診療医。
いまみら参加理由の一つで、永井先生に会ってみたい。があったので到着して早くも達成。
望んで行動すれば叶う??
パターンで考える在宅未来の実践コース
在宅に伺っているとその家庭の数だけ共通認識に個別性があり
人の数だけ人生観がある。
つまり、日本には厚生労働省の人口統計から2022年で世帯数が54,310世帯あるので、
54310通りの家族の共通価値観によって作られた、当たり前のルールがあり、
その家族の一人一人を構成する
人口は1億2494万7千人いるので、1億2494万7千通りの人生観がある。
この個性それぞれの家庭の中に入っていき、個別性を尊重して良い在宅ケアを行うにはどうすればいいか?
答えのない関わりに私たち在宅医療チームが困難ケースの中にある
パターンを見つけ出そうと10例の困難ケースをグループで話し合い、当事者も家族も医療者もみんな良かったと思える看取りについてケアパターンを考えました。
一人じゃないと思える強さ、それぞれの勇気づけ
5時間のケーススタディの参加者から得たもの
医師、診療帯同ナース、訪問看護師、ケアチャイルドに関わる教員、医学生
15名の熱い人間の在宅ケアに対する視点はすごく刺激になり、
もやもやするところは同じで自分だけが悩んで迷っているわけではないと思える時間を過ごしました。
何より、普段患者さんのことについて報告するだけで、意見を聞いてもらうチャンスはない立場の訪問指示医で働いている先生方とケースについて意見を言い合い、大切にしていることを聞いたり対応のための思考を聞かせてもらうのは21年在宅看護で働いていてもほとんど経験がないので胸が熱くなりました。
地域差があるのかもしれませんが、横浜では患者さんの指示医が他職種の会議に顔を出すことは一度も経験がないし、
往診ではなく通院の先生の場合なんなら何年も指示をもらっていてもお顔も知らないことがほとんど。
患者さんや家族に「何歳くらいの先生なんですか?」と聞くことさえあります。
FAXの文字や電話の対応の仕方で先生の人となりを予測していますWW
医師の指示がなければ始まらない訪問看護なのですが、
そのくらい遠いものであり、指示書から読み取れない先生の考えを聞くのは困難なのです。
横浜にはものすごい数の医師がいるし、近くの先生ばかりが指示を書いているとは限らないので仕方がないのかもしれませんが、
いまみら道場で先生方の考えを聞いて、私たち看護師が協力してこれからの医療ができることの可能性を感じました。
横浜でも顔を見て話せる機会があれば良いのになぁ。
困難ケースについて見えてきたパターン
10事例はどれもこれも「こういう場合どうすれば良いんだろう。何がその人にとって良いことなんだろう」と考えさせられるケースでしたが
どの事例でも出てきた意見は『向き合って話をして想いや考えを聞く』ということでした。
夫と妻のコミュニケーション不足
子供と親のコミュニケーション不足
医療者と患者・家族のコミュニケーション不足
医療者同士のコミュニケーション不足
全ての根本にある「相手の考えの根本を知る」
そして何より看取りの中で忘れていけないのは「患者さん本人の思いを大切にする」こと。
死ぬのは患者さん本人であり、人生の終わりの決断を尊重しつつ
医療的な情報を丁寧に説明する。
そして迷いや揺らぎに付き合うのが我々医療者の役割であること。
私たち医療者も一人で抱えて判断することはせず、他職種の意見を聞いて患者さんにとっての幸せについて各方面の視点から考えていくこと。
信頼できるチームでいること。
そして医療者自身が人に耳を傾け、心に寄り添い、視点を変えていける「余裕」を持っていること。
これから20年は在宅多死社会が来ると言われているし
労働者不足から満足できる在宅ケアが提供できるか心配だったのですが
このパターンが出来るようになれば、きっと良い最後のお見送りができると信じられる未来が来ると思えました。
全国から100名参加のいまみら道場
全国から100名!!会場の熱気も熱く、すごいと思ったのですが
よくよく考えると単純に各都道府県で割れば2名。。。
おっと、一気に不安になる数字っw
でも最初はコツコツ!
というのは私自身が続けているアドラー心理学を在宅医療に取り組んで半径3メートルの人を幸せにできる在宅関係者を増やす!!という取り組みだって8年前はたった一人だったのが
今は4名の仲間が増えたという実績から目標に向かってコツコツしていけば良いということはわかっています。
2日間の最後のワークは○年後になっていたい自分を考えて曼荼羅チャートで思考と行動の整理をするということ
私は11年後を設定。
11年後60歳になっていても
やはり在宅を支えている介護・医療関係者。また在宅介護で悩んでいるご家族の力になってそれぞれが自分の力を発揮できる勇気づけをしたい!のが私の目標。
今回沢山の人に会って、この人たちが最高のパフォーマンスをそれぞれの場ですることができたら
その周囲にいる患者さんは幸せになる!!という参加者ばかりでした。
だからこそ、アドラー心理学という一つの指標を持ってコミュニケーションの理論と姿勢、技術を学び
特典のどんな悩みもカウンセリング相談に乗ることで、プライベートも安定させて仕事に取り組み続けてもらう手伝いをする。
そのアドラーステーションの活動をこれからもコツコツと続けていきたいと思います。
アドラーステーションHP:https://adler-station.jimdosite.com/
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