おすすめ!『青空文庫』レビュー

おすすめ!『青空文庫』レビュー

無料で読める、ネット図書館「青空文庫」。古い作品しかない、って舐めちゃダメ。
奥深くて面白い作品の世界、紹介します。

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まったくもって、全然更新できていませんでした。。。

 

というのもですね、実は他にチャレンジしていることがありまして。

 

それは

 

読者が運営する文学賞を設立する

 

というもの。

 

既存の文学賞だと、どうしても主催団体の意向や

民間文学賞でも得票数で決まるなどになってしまって、

 

「もともと目立っていない作品を発掘する」

文学賞といものが少なく感じていました。

 

正直、今の出版業界では目立たないと売れません。

広告費が必要です。

 

でも広告支援を貰えるのは既に人気の作家がほとんどです。

 

では、どうするのか、というと新人賞でデビューするなど

デビューの仕方が重要になってきます。

 

デビューしたあとに力をつけた作家などが水面に上がるのが

かなり厳しい状況です。

 

これをなんとかしたい。

読者は

「目立つ作品」ではなく

「良い作品」を探しているのです。

 

そんな想いでこの文学賞の創立を決意しました。

本屋大賞の創立者にアドバイスをもらうなど、色々本気です。

 

もしよければ、こちらのチャレンジの内容を拡散していただけないでしょうか。

そして共感いただけるようでしたら、ご支援をお願いします!!

https://camp-fire.jp/projects/view/216589

https://camp-fire.jp/v2/projects/216589

 

何卒よろしくお願いします。

皆様、お久しぶりです。

 

先日、お話をさせていただいていた

デイモン・ラニアンの翻訳が完了しました。

 

URLはこちらになります。

http://p.booklog.jp/book/128412

 

本来は青空文庫用に自分でサイトを作らないといけないのですが

底本として扱った本が問題ないか分からないため、

そちらの決着がつくまではサーバーなどの契約は様子見をして

一旦、パブー様に掲載をさせていただいています。

 

よければぜひ一読ください。

おおよそ20分もかからず読める、素敵な短編です!

結局、全然更新が出来ていません。。。

 

とはいえ、何をしているかは報告できればと思い、更新しました。

 

現在

 

翻訳をしています。

急にいきなり何を、と思われるでしょうが

青空文庫に採録されている作品の中に残念ながら自分の好きな作品がない

ということに、結構ダメージを受けておりまして…

 

それならば、いっそ自分で訳してしまおう!!

 

ということで、現在翻訳作業をしています。

 

翻訳は初めてなのですが、結構勉強になります。

 

かなり意訳が多かったり

省略が多かったり

時には一文丸々なかったり……

 

無条件に原本をそのままトレースしていると思っていたのですが

実はかなり創作的な作業だったのだと知って驚きました。

 

どれくらいかかるかは不明ですが、短編なので長期間にはならないはずです。

 

心移りが激しくて恐縮ですが、翻訳完了の報告をまたさせていただければと思いますので、引き続きよろしくお願いします!

一週間ちかく、間が空いてしまいました。

 

ちょっと仕事関係で色々と、、、と言うのは言い訳で、あまり気が乗らなかったのが本音です。

 

話はずれますが、会社の先輩に貰った言葉で大事にしていることがあります。

「『忙しい』と言わずに『大変だ』と言いなさい」というもの。

 

「忙しい」と言うと、自分への仕事が逃げていって、いつまでも成長しないのだそうです。

なるほどなぁ、と思って心に刻みました。

 

で、何故、気が乗らなかったかというと、前の話に戻るのですが

恐らく著作権が切れているけれども、採録されていない大好きな作家がいるのです。

デイモン・ラニアンという海外の作家なのですが、こうなったら

「いっそ、自分で翻訳をしようかな」

と考えて調べている内に、時間が経ってしまいました。

 

翻訳の問題って難しいですね。国によって保護期間が違うので、恐らく大丈夫、と思っても油断できません。

誰か詳しい方がいたらアドバイスをいただけないでしょうか、、、

 

 

と、言ってずっと放置するのもよろしくありません。

そこで海外文学への欲求が抑えられず、こちらの作品を選びました。

 

ジョージ・オーウェルは『動物農場』や『1984年』などで有名ですね。

この『象を撃つ』は以前、紹介したポプラ社の百年文庫に採録されており

私が初めて読んだジョージ・オーウェルの作品です。

 

という訳であらすじ、です。

 

ビルマの警官として働く主人公。しかし、当時ビルマはイギリスの権力下に置かれており

当然、現地の人からは良く思われていなかった。

 

しかし、そこで事件が発生する。

なんと町で飼われていた象が暴れだして、対処しなければならなくなった。

当然、職務として銃を持ち出す主人公。

 

ただ、この主人公。

本当は気弱な性格で、白人でありながら帝国主義的なイギリスも良く思っていない。

とはいえ、行動をする訳でもない、いわゆる「事なかれ主義」な人物だった。

 

暴れた象を撃ちたくない、と思いながらも現地の人たちが野次馬のように集まって

象を処分する様子を期待してくる。

 

そして遂に問題の象を見つけた主人公は……

 

 

という話。

 

で、ちょっとここからネタバレになります。

 

 

 

 

結局、象を撃つんですよね。主人公は。

ただ、それは人を殺してしまった象を退治してやろう、というような力強い意思からではなく

背後にいる民衆からの期待が怖かったから撃ったというもの。

 

そして彼は議論の的になる。

象を殺すべきだったのか、否か、という議論。

 

ただ、それは主人公からしたら的外れな議論なのです。

正当防衛だとか、どうとか。

 

彼の心の問題はもっと別のところにあるのに。

つまり、彼は銃を使用したのだが、それは彼の純粋な意思からではなく

周りの声に押されて、周囲の状況が彼にそうさせて、というもの。

 

彼の書いた1984年は反全体主義的内容で有名な作品です。

そうしたレンズを通して見ると、この作品も深みを増してくる。

 

ドイツなどで恐ろしい行為に協力したのは、いわゆる「普通の人たち」だった。

彼らに善悪の判断がつかなかったのか、というとそんなことはない。

 

でも、それをしないと周りが許さない環境だった。

 

「1984年」が社会全体に着目した小説であるならば

この「象を撃つ」はその構成要員の一人を比喩化した存在ではないか、と思うのです。

 

先に言うと、単体でこの作品を読むと結構退屈。

 

できれば、ジョージ・オーウェルの代表的作品を読んで、その上で補完的な要素として楽しむのが良いのではないでしょうか。

ただ、「1984年」や「動物農場」などはまだ青空文庫に採録されていません。

 

なので、このレビューを参考にしていただけると幸いです。(笑)

ブログをスタートしてから初めて更新に間が空いてしまいました。

リアルの生活があったということもありますが、それ以上にストックが切れたことが大きい。笑

 

同じ作者であれば、いくつもあるのですが、特定の作家に集中しすぎるのはどうかと、、、

それもこんな序盤から。

 

なので、色々と他の作者の作品にも目を通しておりました。

割合、本は読んできたと思っていたのですが、こうして見るとカバーしている範囲は近年のものなんですね。

アウトプットをするようになると、自分自身の新しい発見もあり、ありがたい限りです。

 

無理に更新をして中身のないブログ更新をするよりは、とは思っていますが

できる限り頻度多めにできるように頑張りたいと思っています。

 

 

 

 

さて、そんな中で今回取り上げるのは大阪圭吉の『とむらい機関車』。

あまり知らない作者だったのですが、目を引く名前だったこともあり、読んでみました。

まずはあらすじ、です。

 

物語は機関車のなかでスタートします。

もともと鉄道で働いていたという男が、乗り合わせた大学生に昔語をするのです。

 

その話はとても奇妙なものでした。

D50・444号という、やけに事故を起こすという型があるというのです。

 

だから、ある時からこの機関車に事故があったときは弔いのための花を飾るようになりました。

 

それでも事故が起きる。ただ、それは人とは限りません。

機関車に巻き込まれたのは立派な黒豚でした。

 

これだけなら、不幸な事故で終わるのですが、それで終わりません。

間を開けずに、また豚を巻き込む事件が起きたのです。

 

不可思議に思い、調査をすると、、、

 

 

 

 

 

という話。

 

ジャンルとしてはミステリになるのでしょうか。

 

どちらかというとトリック解明のようなミステリ、というよりは「犯人探し」と「動機」に謎の主眼が置かれたミステリ作品です。

 

正直な話をしてしまうと、ミステリとしての強度が高いかというと難しい。

 

ホラーやサスペンス仕立てにもできるプロットをミステリにした感はどうしてもあります。

いわゆる乱歩やポーに近いかもしれないですね。

 

ただ、これは作者の力量が、という話ではなく、どちらかというと昔のミステリというものがそういうものだった。

 

前に書かせていただいたシャーロック・ホームズの『まだらの紐をめぐる冒険』もこれに近しいものがあります。

 

面白いと思うのは、大阪圭佑という作家がかなりの電車好きだったこと。

確かに、機関車一言で終わらせる表現を、あえて型番まで書いて描写しているのを見ると、そんな感触を受けます。

 

鉄道とミステリ、というと、どうしても西村京太郎が思い浮かびます。

 

ある意味では、その前進だったのかもしれません。

 

色々なジャンルを転々としただけあって、深いミステリの印象は受けませんでしたが、古い小説としてはエンタメ性は高く、楽しめる作品だと思います。