国土地理院
https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/ioto_kisen.html
硫黄島周辺のGNSS連続観測結果
国土地理院では、GNSS連続観測によって得られる硫黄島周辺の地殻変動の状況について、
ホームページ上で1日1回提供しています。
国土地理院による観測では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」では隆起が、「硫黄島2」では南向きの変動が継続しています。
2025年8月30日頃から、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」で急激な隆起と北西向きの変動が見られました。
その後、「硫黄島1」では9月1日以降北北東向きに変化しました。
さらに、9月4日以降北向きに変化し、沈降が見られています。
一方、「M硫黄島A」では9月1日以降東北東向きに変化し、
9月6日頃から水平方向、上下方向ともに変動は鈍化しています。
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https://www.gsi.go.jp/uchusokuchi/20250910ioto.html
「だいち2号」及び「だいち4号」観測データによる解析結果 【速報】(2025年9月12日更新)
干渉解析結果(北行右観測)
SARでは、地表からの反射波の強弱、つまり反射波の「強度」を黒~白で表示し画像化します。
強度の小さい場所ほど黒く、大きな場所ほど白くなります。
例えば、コンクリートの大きな建物は電波をよく衛星に向かって反射するので白っぽく写り、海はほとんど衛星に向けては電波を反射しないので黒っぽく写ります。
このように反射波の強度は地形や地表面の状態で変化するため、この黒~白の濃淡で、地形や地物を判別することができます。
そして、この、反射強度を白黒で表した画像を「強度画像」と呼びます。
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2025.9.13, 11:35 現在の硫黄島上空の雲の様子、北硫黄島&南硫黄島との相違が顕著。
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https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/monthly_v-act_doc/tokyo/25m08/329_25m08.pdf
より9/2の噴火画像:
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https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/monthly_v-act_doc/tokyo/25m09/202509021100_329.pdf
硫黄島の火山活動解説資料
気象庁地震火山部 火山監視・警報センター 2025.9.2, 11:00 発表資料
---要約 (注釈)
硫黄島で、2025.9.1, 19:14, JST、西海岸で噴火が発生しました。
(硫黄島の)阿蘇台東・監視カメラ(映像は一般には公開されていない)による観測では、
噴煙は高さ1000m以上まで上がりました。
その後、勢いは弱まっているものの、噴火は継続しています。
硫黄島及びその周辺海域で噴火が確認されたのは、2025.2に翁浜沖で発生した噴火以来です。
地震や微動等の発生状況
2025.9.1,19:14に発生した噴火に伴い、火山性微動及び空振*が観測されました。
火山性微動はその後も継続しています。
*)火山の噴火などによって発生した空気の急激な圧力変化が、大気中を伝わる現象。
本空気振動は衝撃波の一種で、窓ガラスの破損や扉の開閉など被害を引き起こすことがありうる。
2025.8.30から地震活動が活発化しています。
火山性地震の日回数: 8/30 53回、8/31 685回、9/1 686回、
9/2, 7時までに57回観測されています。
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同島の隆起現象、加速しています。
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気象庁によれば、 2025.9.1, 19:00~ 硫黄島(東京都)が噴火した。
ひまわりの24時間衛星写真、中赤外では縮尺が大きすぎて良くわからない。
可視光では9/2, 7:00~硫黄島近海で変色海面が確認できる。
9/12, 12:00の画像: