テレビでやってますよね
私のとっておきのいいはなシーサー。
一応投稿はしましたが、きっと採用はされないと思うので、
もったいないからブログに載せます(
)
失恋タクシー
6年半、20代のほとんどを共に過ごした彼氏と別れた日のことでした。
嫌いになったわけでもなく、けんかをしたわけでもなく、お互いが幸せになるために、これ以上一緒に居ないほうが
いいという前向きな別れでした。
新宿のバーで思い出話をしながら飲んで、2人の思い出の街吉祥寺へ行きたくない?という話になりました。
その時点で時間は23時近く。
でも、最後に2人でもう一度行きたいという気持ちが強かったので、行くことにしました。
その日は雨で、2人で傘をさしながら、思い出の商店街、家、公園を歩きました。
「これが最後」そう思うと今にも涙が吹き出そうでしたが、
笑顔でお別れしたいという気持ちで必死にこらえました。
一通り思い出の場所をめぐった頃には時間は0時を過ぎていて、タクシーで帰ることにしました。
タクシー乗り場で最後のお別れ。
ただ黙る彼の手をとって私は言いました。
「6年半本当にありがとう。」
「・・・うん。がんばって。」
最後に握手をしました。
そうしているうちにすぐにタクシーが来ました。
「じゃあ。」
「うん。じゃあ。」
必死で笑顔を作って言いました。
走り出すタクシーの中から後ろを振り返って彼が見えなくなるまで手を振りました。
見えなくなって前に向き直ったとたんに涙があふれました。
すると、そのタイミングでタクシーの運転手さんが
「よく降りますね。明日も雨ですかね?」
と話しかけてきてくれました。
バックミラーから私の泣きそうな顔を見られたのかな?と一瞬焦りましたが、
「明日、サッカー代表戦観にいくから止んで欲しいな」
と私も気をまぎらわすように話をしました。
「えっ!?いいな~」と、運転手さんもサッカー好きだったようで、
失恋の悲しみを一瞬忘れて、しばらくサッカーの話で盛り上がりました。
その運転手さんは、長く勤めた会社を早期退職して、知り合いのひとの手伝いで演歌の世界で働いていたとかで、
芸能界の裏話なんかもしてくれました。
すっかり打ち解けて泣かずにすんだ私は、なんとなく
「運転手さん、私ね、今さっき6年半付き合った彼氏と別れてきたんです」
と話していました。
「えっ?!さっき乗り場にいた方ですか?」
「はい」
「どうしてですか?」
「いろいろあって・・・」
「私もそっちの方はあまり得意ではないので何も言えませんが」
「長すぎたのかな・・・」
「そうですねぇ。私も●●●●●●・・・・・・・・・・・・・」
と自分の体験談を話してくれました。
そして運転手さんは
「私、手相や占いも少し見れるんですよ」
と言いました。
運転手さんのあまりの引き出しの多さに私はぷっと吹き出して
「運転手さん何者ですか?」
と聞きました。
「いやいや、普通の人間ですよ」
そうしているうちにタクシーは家の前に着きました。
運転手さんは車を止めると、こちらを見て言いました。
「今は業務中なので手相は見れませんが、私人相も見れるんですよ」
そう言うと運転手さんは真顔になり、数秒間私の顔をじーっと見ました。
ぱっと笑顔になった運転手さんは言いました。
『大丈夫。あなたは絶対に幸せになれますよ』
「えっ?」
『あなたはいいお母さんになると思いますよ。大丈夫。私が保証します』
と言ってくれました。
「ありがとう。ホントはずっと泣きそうだったけど、運転手さんと話してたら泣かずに済みました」
とお礼を言ってタクシーを降りました。
本当に人相が見れたのかはわかりませんが、
どの会社の何と言う名前の運転手さんかもわかりませんが、
運転手さんのタクシーに乗ってよかった。
きっと一生忘れないと思います。
あの時間にあの場所からタクシーを乗らなければ出会えなかった運転手さん。
今にも心が折れそうな私に神様からエールをもらった気がしました。

私のとっておきのいいはなシーサー。
一応投稿はしましたが、きっと採用はされないと思うので、
もったいないからブログに載せます(
)
失恋タクシー
6年半、20代のほとんどを共に過ごした彼氏と別れた日のことでした。
嫌いになったわけでもなく、けんかをしたわけでもなく、お互いが幸せになるために、これ以上一緒に居ないほうが
いいという前向きな別れでした。
新宿のバーで思い出話をしながら飲んで、2人の思い出の街吉祥寺へ行きたくない?という話になりました。
その時点で時間は23時近く。
でも、最後に2人でもう一度行きたいという気持ちが強かったので、行くことにしました。
その日は雨で、2人で傘をさしながら、思い出の商店街、家、公園を歩きました。
「これが最後」そう思うと今にも涙が吹き出そうでしたが、
笑顔でお別れしたいという気持ちで必死にこらえました。
一通り思い出の場所をめぐった頃には時間は0時を過ぎていて、タクシーで帰ることにしました。
タクシー乗り場で最後のお別れ。
ただ黙る彼の手をとって私は言いました。
「6年半本当にありがとう。」
「・・・うん。がんばって。」
最後に握手をしました。
そうしているうちにすぐにタクシーが来ました。
「じゃあ。」
「うん。じゃあ。」
必死で笑顔を作って言いました。
走り出すタクシーの中から後ろを振り返って彼が見えなくなるまで手を振りました。
見えなくなって前に向き直ったとたんに涙があふれました。
すると、そのタイミングでタクシーの運転手さんが
「よく降りますね。明日も雨ですかね?」
と話しかけてきてくれました。
バックミラーから私の泣きそうな顔を見られたのかな?と一瞬焦りましたが、
「明日、サッカー代表戦観にいくから止んで欲しいな」
と私も気をまぎらわすように話をしました。
「えっ!?いいな~」と、運転手さんもサッカー好きだったようで、
失恋の悲しみを一瞬忘れて、しばらくサッカーの話で盛り上がりました。
その運転手さんは、長く勤めた会社を早期退職して、知り合いのひとの手伝いで演歌の世界で働いていたとかで、
芸能界の裏話なんかもしてくれました。
すっかり打ち解けて泣かずにすんだ私は、なんとなく
「運転手さん、私ね、今さっき6年半付き合った彼氏と別れてきたんです」
と話していました。
「えっ?!さっき乗り場にいた方ですか?」
「はい」
「どうしてですか?」
「いろいろあって・・・」
「私もそっちの方はあまり得意ではないので何も言えませんが」
「長すぎたのかな・・・」
「そうですねぇ。私も●●●●●●・・・・・・・・・・・・・」
と自分の体験談を話してくれました。
そして運転手さんは
「私、手相や占いも少し見れるんですよ」
と言いました。
運転手さんのあまりの引き出しの多さに私はぷっと吹き出して
「運転手さん何者ですか?」
と聞きました。
「いやいや、普通の人間ですよ」
そうしているうちにタクシーは家の前に着きました。
運転手さんは車を止めると、こちらを見て言いました。
「今は業務中なので手相は見れませんが、私人相も見れるんですよ」
そう言うと運転手さんは真顔になり、数秒間私の顔をじーっと見ました。
ぱっと笑顔になった運転手さんは言いました。
『大丈夫。あなたは絶対に幸せになれますよ』
「えっ?」
『あなたはいいお母さんになると思いますよ。大丈夫。私が保証します』
と言ってくれました。
「ありがとう。ホントはずっと泣きそうだったけど、運転手さんと話してたら泣かずに済みました」
とお礼を言ってタクシーを降りました。
本当に人相が見れたのかはわかりませんが、
どの会社の何と言う名前の運転手さんかもわかりませんが、
運転手さんのタクシーに乗ってよかった。
きっと一生忘れないと思います。
あの時間にあの場所からタクシーを乗らなければ出会えなかった運転手さん。
今にも心が折れそうな私に神様からエールをもらった気がしました。




