北京オリンピックで北島選手が金メダルをとった。このメダルの背後には厳しいスランプがあった。そのメダル獲得の後のインタビューではまず声にならず、そして感謝の気持ちが述べられた。その前のオリンピックでは「気持ちいい」であった。これを見た北島選手のお母さんは「この子はダメになる」と察知した。それは「この子は傲慢になっている」という直観があった。実際に激しいスランプに陥り、一時は再起不能とまで言われた。その子を励まし、一方で叱責する母がいた。それに支えられて北島選手は北京オリンピックを連覇した。
昨今、青少年による凶悪犯罪が増加している。例えば、福島母親殺害事件である。その殺害は残虐なビデオを真似したものであった。家庭裁判所は彼の分析結果について異例の発表を行った。他者との接触のない生活の一方で、ネットカフェでネットに没頭し、残虐な情報の刺激を受けていった。そしてその欲望が肥大し事件に至ったというものである。
八戸での殺害事件も悲惨であった。死体の腹部に人形を埋め込むという猟奇的殺人事件であった。土浦通り魔事件も起きた。