休日の昼下がり最近のお気に入り「ページターナーズ」見ながらいつの間にか熟睡。
と 2階の階段駆け上がるなり
部屋の扉バタンっ!あけて女房
ソト、ソト、マドノソト、
ユキ、マッシロ、ユキ、
と片言の日本語で起こされる。
ユメカウツツカ…
サムザムとして目をさますと、自分が布団のうえで1匹の巨大なナマコに変わっていないのを確認。
そんな寝ぼけナマコのまんま 窓の外を覗くと
家々の屋根から車から駐車場まで
こんもりとした白い綿菓子のような雪に覆われてる。軽くて頼りなくて少し乱暴に割り箸を振ると落っこちてしまいそうな綿菓子が辺り一面覆いつくしている。
顔よりも大きな綿菓子を無垢なまなこで見つめ、てっぺんからかぶりついてた
50年も前の可愛かったワタシはいったいどこへ行ってしまったんだろう。
一晩で真っ白になった校庭に一番乗りして最初の偉大なる一歩をグランドに刻んだ小学生のワタシはいまどこで何をしているんだろう
そんなことより50年後のせっかくの雪景色だ。今ではもうすっかり可愛くなくなり
白内障で飛蚊症の
寝ぼけたまなこで外を見てる。
手近にあった上着のうえに上着を重ね、
カメラを手にして階下へ駆け降りる。
一階リビングでは…いやリビングなんて立派ではなく台所あり炬燵ありテレビありスナック菓子ありのネコと人が集う集会所のような空間では人もネコも炬燵で丸くなってる。
おい!太郎!雪だ!雪だ!
雪を見せてやろう!と重たいバスケットボール大の太郎を抱えて外に出る。
太郎喜ばず庭駆け回らずすぐに炬燵で丸くなる
おい!エイちゃん!雪だ!雪だ!
雪を見せてやろう!とバレーボール大のエイちゃん抱えて外に出る。
エイちゃん目をまん丸にしながらも
寒さの雪にオロオロしひとり部屋に駆け戻る
わけいってもわけいっても白い近所
どうしようもないオッサンがカメラ片手に歩いている
なんぼう考へてもおんなじことの雪道をふみあるく。
みじかい毛が しらが
しかもツンドラのようにまだら。
雪ひらひらツンドラに舞う。
すべってころんで寒い町がひっそり
などをこっそりパクる。






