もう何日振りかもわからない。一周回って僕はもう二日坊主たる者ではなく、この不定期更新という面で見ればしっかりと更新している偉い人間であるのだ。なんて戯言はここまでにして僕はソースをかけていないインスタント焼きそばを横目に指を動かす。
三日ほど僕は東京にいた。その中でも一番情報量が多かった1日をここに記していこう。少し長くなるだろうが読んでくれると嬉しい
初日、朝5時に起きた僕はスーツケースとラクロス用品が入ったバッグを片手に家を出る。始発と言うべきなのか。一番早い飛行機に乗る僕は気づけば空港で買った新しい本を読み始めていた。無論、読書感想文はまだ書いていない。
ホテルのチェックインまでの時間何をしようか。迷いに迷った挙句僕はデニーズへと向かった。奇遇にも僕が読んでいた作品の主人公もデニーズにて夜をやり過ごしていたので、僕は一瞬でもその小説の一部になったような気がして気分が良かった。
本を読み終えたとて時間はそこまで過ぎていない。ある程度早く本を読めてしまうというのも困った事案である。本を読んでも時間が過ぎない。そんな経験は腐るほどある。
例えばある時、僕が長時間のフライトでの暇つぶしとして本を飛行機内に五冊ほど持って行ったことがあるのだが、全て読み終わった時に経っていた時間は6時間ほどだった。これではまだフライト時間の半分にも満たない。であるから僕は静かに強く目を閉めて擬似睡眠を数時間楽しむこととなったのである。
話はデニーズに戻り、本を読み終えた僕は携帯で動画だったり音楽を聴き始める。そんな事をしていると、先ほどは無限のように思えた待ち時間が有限となっていた。
そう言うわけでチェックインしたわけであったが、休息も束の間、僕は早速シャワーに入って花火大会に備えなければなかった。
今回のメインイベントである花火大会。それにいくにあたって僕は髪を洗ってセットし直して、浴衣だって着なきゃあいけない。正直面倒臭かったのだが、人生に数回しかないであろうこの経験を無駄にするわけにはいかず準備を進める。
気づけば時間は5時。浴衣に苦戦していた僕はすっかり時間を忘れていて小袋を持ってホテルを飛び出す。その瞬間視界に入った折り畳み傘を僕は迷った末に持っていくことにした。それは僕は天気予報に勝ってしまうほどの雨男だからである。
いや最早僕は負けているのだろうか。そんな事を思いながら僕は八丁堀駅の改札へと履物の音を鳴らしながら歩く。
電車に乗って集合地点の日本町へと向かう。予定よりは早く着いて辺りを見渡せば彼女がいて安心する。今回は2時間半待たなくて済んだからである。
満員とも呼べる電車に僕は彼女と乗って半イナバウワーのような格好で40分ほど過ごす。
足立につけばそこには人の海で僕らはその波に従っていくように河川敷へと向かう。実際であれば周辺の屋台だったりで飲み物を買ったり金魚掬いをしたり、そんな事を想像していたわけだが彼女はそんなことに興味はなかったらしい。
打ち上げ予定より早く河川敷に陣取った僕らは話に蕾を咲かせていたわけだが、僕の左耳には隣町で鳴り響く雷の音が聞こえていた。まさか。とは思ったが、今回こそは。と思ったがそんな願いは叶わなかったらしい。
今回の花火大会は中止になった。そのアナウンスが流れたとき、案外周囲は静かだった。何が起こったのか。雨が現場では降っていないのに中止になるのか。そんな気持ちが風となって聞こえそうな河川敷。気づけば皆と同じように一拍を置いて「ええ」と言う声が僕と彼女の口から出ていた。とは言っても彼女の方は笑顔で「これは舐めてますね。喧嘩売られてるよ」と言っていたので、まだこの状況を楽しんでいるようだと安心した。
そこからは地獄だった。少なくとも数万人、多くて数十万人の人間が北千住へと押し寄せる。もちろん僕らもその並の一人であった。先ほど僕はこんな経験人生に数度しかない。とかいたが正直こんな経験今回で十分である。
とは言っても僕らは案外楽しんだ。波に飲まれながら駅まで辿り着くと、近くの0101(どうやらこれを丸井と呼ぶらしい。彼女は疑問を呈していたが)で少し時間をずらして、比較的空いていた電車に乗ることができた。
気づけば時刻は8時、僕らは綺麗な花火を目の前にしている。なんてことはなく、僕らの目の前にあったのはチョコクロワッサンと紅茶だった。彼女の勉強場だったと言うその喫茶店はどうやら僕が先々週に渋谷で時間を潰した時のカフェと同じ系列だったらしい。
僕らは結局そこで閉店時間の10時まで時間を潰して外にでると、僕らは一瞬にして小雨と蒸し暑さに包まれ、結局僕は彼女がタクシーに乗って帰るところを見送ってその町に一人になった訳である。
どうしようか。このまま家出というか、消えてみようかとも思ったがそんな勇気は僕にはなく、数十分後に僕はタクシーに乗ってホテルの一室に帰ってきていた。
また来年リベンジしようね。そう言われたが、僕にはその来年もまた雨が降るのではないかと思えて仕方がない。そんな奇妙さも僕ららしいと言えばらしい。
そんな1日を僕は意外と楽しめた。
雨ってのも悪くない。
気づけば僕は焼きそばを食べ終わっているし、文字数も二千を超えた。今度フェスに行くからそん時にでもまた書こうか。
どちらにせよ期間は空くだろうけれど許しておくれ。
それでは