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公式塾長のブログ

学習塾特命係

私の好きな脚本家の市川森一は、どうも子供嫌いで知られているようである。先日放送されたウルトラセブン「盗まれたウルトラ・アイ」は個人的に好きな話だが、脚本は市川。市川は他のウルトラマンシリーズも書いていて、問題作の「悪魔と天使の間に…」、またはウルトラマンAの最終回なども書いているが、これらに共通するのは子どもを一切擁護していないこと。子どもを悪として銃殺したり、子どもが持っていてほしい優しさを平気で裏切ったりしている。大人のウルトラマンファンが今も多いのはおそらくこのようなストーリーがいくつもあったからではないかと思う(脚本は違うが私もウルトラマンタロウの「血を吸う花は少女の精」という話は好きである)。

さてこのような、子どもは天使のようだと考えるステレオタイプと違い(かと言って恨みもないが)、昔は映画でもオーメンやエクソシストのような作品はあり、最近はもうオンパレードで子ども=悪など普通になった。しかし、さらに昔、子どもがエイリアンではなく、普通の人間として悪事をはたらくという設定はあった。有名どころだとアガサクリスティ『ねじれた家』、エラリークイーンの『Yの悲劇』だが、マイナーどころだと『悪い種子』となるだろうか。この作品を先日映画で見た。全体を通せば、映画にしなくてもいい舞台的な作品であるが、主人公の表情や最後の爆殺(?)は映画でないと撮れないか。「ラストは口外しないでください」とか、『情婦』とモロにかぶってますが。特に怖いシーンはないが、人が死にそうになってるときにのんきにピアノ弾いてるなんてのは、ある種怖い。

最後にもうひとつつけ足しておくと、自分が欲しいものを集めるなら人が死んでもかまわないという発想は、ウルトラQの「悪魔っ子」にも通じていることも思い出した。これも良い作品だった。