さてこのような、子どもは天使のようだと考えるステレオタイプと違い(かと言って恨みもないが)、昔は映画でもオーメンやエクソシストのような作品はあり、最近はもうオンパレードで子ども=悪など普通になった。しかし、さらに昔、子どもがエイリアンではなく、普通の人間として悪事をはたらくという設定はあった。有名どころだとアガサクリスティ『ねじれた家』、エラリークイーンの『Yの悲劇』だが、マイナーどころだと『悪い種子』となるだろうか。この作品を先日映画で見た。全体を通せば、映画にしなくてもいい舞台的な作品であるが、主人公の表情や最後の爆殺(?)は映画でないと撮れないか。「ラストは口外しないでください」とか、『情婦』とモロにかぶってますが。特に怖いシーンはないが、人が死にそうになってるときにのんきにピアノ弾いてるなんてのは、ある種怖い。
最後にもうひとつつけ足しておくと、自分が欲しいものを集めるなら人が死んでもかまわないという発想は、ウルトラQの「悪魔っ子」にも通じていることも思い出した。これも良い作品だった。