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公式塾長のブログ

学習塾特命係



エルヴィスコステロがポピュラー音楽界に燦然と登場した“she”がリリースされたのは1999年。「ノッティングヒルの恋人」という映画が世界的に成功し、シャルルアズナブールのシャンソンをカバーした主題歌をコステロが歌って、一般の人にもエルヴィスコステロという名前が知れ渡った。その前年、コステロはバートバカラックというこれもまた巨星の音楽家と組み、いわゆるバカラックナンバーを歌いあげた。コステロ自身低音の声のため、こういったスタンダードナンバーやジャズボーカルには適しているように思える。低音で有名なのはプレスリー、BJトーマス、ロイオービソンなどだが、いずれもセクシーなボーカルである。なので、アトラクションズという本来のパンクミュージシャンとしてのボーカルは、何か浮いてるような違和感。しかし、バカラックという大御所と組んだせいもあるのか、このアルバムでのコステロは頑張りすぎているようにも聞こえる。それがやや緊張感がとれたのがsheだったとも言えるので、ちょうどこのアルバムがいい練習になって、sheの歌声が世界的に評価されたのかもしれない。コステロはこのアルバムの前にクラシックのインストルメンタル、そしてこの後“north”というさらに渋いアルバムを出し、挙げ句の果てにはジャズボーカリストのダイアナクラールと結婚する。器用なのだろう。1998年。