
初めての訪島は7月。
就活に疲れて諦めていた時。
半分自暴自棄になっていて、
更年期症状なのか
ぜーんぶどうでもいい!
彼氏?なにそれおいしいの?
梅雨時の蒸し暑さすらも疎ましく思えて
なにもかもを切り捨てて
寝る時すら着ているものを投げ捨て
半裸になるほどの自堕落っぷりを醸し出していた頃。
そんな私を案じてなのか
関東在住時代におもしろい出会い方をした離島に住む知人から
「それなら島に来たら?」
と、お誘いがあった。
知人からしたらなにげなーく言ったひとことなんだと思う。
離島?
わたしが…?
島で暮らすことの妄想すらかなわないくらいの予備知識なしなので
この自暴自棄を食い止めようか、くらいの気持ちで訪島を決めた。
島で暮らす
って覚悟もないままで、ネットで履歴書を送り、家の情報ももらって、ぼんやりとしたままその日が決まり、瞬きしたらもうそこは島だった、ってくらいロケットの速さでその日がやってきた。

6年ぶりに会う知人はあの時と変わらずで、ずっと近くにいた仲良しの友達だったみたいに話が弾んで
普段はアイスなど食べないアラフィフの2人が、お芋のアイスが「うまい!うまい!」って黄色い髪のあの人くらいの語彙力になりながらも、会わなかった6年のこと、これから始まる長い長い物語の脚本を話して
…あっという間に帰りのフェリーの時間になっていた。
たった2日じゃわからない島ぐらし。
まだこれから始まる物語の仮の台本が手渡されたところだ。
