500mlペットボトルのミネラルウォーターを使って、日々のごはんに使う昆布だしと、蕎麦つゆを作ります。

あえて500mlペットボトルの水を使用するメリットとは

「製作に必要な水」
「消毒の必要がない清潔な使い捨て容器(リサイクル可能)」

これが両方一度に手に入るということですね!

昆布だしのストック

便利な顆粒だしなども普通に使っていますが、昆布とかつおぶしでとったダシの味はやはり格別なもの。といって毎日やるにはさすがに面倒すぎてムリ。
なにが面倒ってベストな昆布ダシを丁寧に取ろうと思ったら1時間はかかるじゃないですか。毎日なんてとてもとてもやってられん。

冷蔵庫にいれとく水だしというのもやったことありますが、主にボトルの手入れが面倒でやめてしまいました。使い忘れた時の衛生状態とかも気になるし。
よってこれは水出しボトルがきちんと管理できないタイプの人と、最高の昆布だしを放置で作りたい人向けの内容となっております。

で、どうしてるかというと、500mlミネラルウォーターのペットボトルをまるごと低温調理機にかけてダシをとっています。

ペットボトルで昆布ダシ(低温調理)

ミネラルウォーターのボトルを開封し、2×5cmくらいの昆布のかけらを中に入れてフタをします。
それを2〜3日で使い切れるくらいの量で何本か作り、低温調理機にドボンといれて55℃、1時間セット。
出来上がったら流水で冷やして完成です。

低温殺菌状態なので、開封しなければ数日は冷蔵保存で大丈夫です。
小鍋に使う分だけ入れ、沸いたら火を止めて一掴みのかつおぶしを投入、10秒待って濾せば最高の合わせだしの完成。

ドレッシングやあえ物などのために少量の出汁を取る時も、少しだけ使えて便利。
ボウルにパックのかつおぶしを入れ、小鍋で沸かせた昆布出汁を注いで濾すだけでOKです。

ちなみにペットボトルの耐熱温度は50℃前後らしいので、これくらいがボトルが変形しない限界です。

昆布の出汁を取るときに煮立てちゃいけないのは有名な話ですが、旨味を抽出するのに最適な温度帯は50〜55℃くらいらしいです。
辰巳芳子先生のおしえだと「弱火で45分」くらいだったはずなので、弱火の加熱よりもう少し温度が低い分すこし長くして、55℃で1時間と設定しています。

昆布と違ってかつおぶしのダシは一瞬で出るため、今のところこの昆布出汁だけストックするやり方でやっております。

そばつゆ、めんつゆを作る

さて、同じくペットボトルのミネラルウォーターを使って、夏に大活躍のそばつゆを作ります。
のんびり書いてる間に夏終わりましたけど、自分好みの蕎麦つゆをストックしておくと和え物とか料理にも使えるので…

昆布ダシ 1本(500ml)
さばぶし(粗め) 25g
かつおぶし 少々
醤油 100ml
みりん 25ml
砂糖 10g
  • 昆布だしの在庫がない場合は、ミネラルウォーター1本+昆布5cm程度を使います。
  • うちは九州醤油を使っていて甘いので、その分砂糖は減らします。
  1. ペットボトルで作った昆布ダシ、または水と昆布を小鍋に入れ、沸騰させます。
  2. さばぶしを入れ、再度沸騰したら中火で3〜4分煮ます。
  3. 火を止めてかつおぶしをひとつかみいれ、一息待ってから濾します。
  4. 濾したダシ汁を鍋に移し、醤油、みりん、砂糖を入れて沸騰させたら完成。
  5. あら熱が取れたらもとのペットボトルに入れ、冷蔵庫で保存します。

蕎麦や素麺のほか、煮物やあえものなど、なんにでも使えるので、あると便利です。

【おまけ】JKワイパーが便利だという件

さて、みなさまご存知でしょうか、JKワイパーを。
理系の人以外でも、キムワイプならどこかで聞いたことあるという方もいるかも。JKワイパーはキムワイプの兄弟で、少し大きめで少し厚めの紙製品です。
理系の実験系の皆様にはお馴染みの、実験器具なんかを拭いたりする用途で使われるもので、水分や油分を繊細に吸収して、ゴシゴシ拭いても毛羽立ちもしないという優秀な品。

そしてこれらの商品、実は食品グレードなんですね。さすが日本製紙クレシアさん。

で、実はこの紙、ダシとかを濾すのにすごくいいんですよ。
キッチンペーパーよりはるかに薄手なので、いらないものは通さないのに水分をスルスル通して目詰まりしにくい。濡れて繊維が弱ることもなく、やぶれにくい。
キッチンペーパーより薄い分、紙に吸われる量が少なくダシが無駄にならないのもグーなんです。

キムワイプをコーヒーフィルターに使うのは理系あるあるらしいですが、ダシとかヨーグルトの水切りとかにもすごくいいのでおすすめです。

実験器具なんかが売られているお店か、通販でお求めください。