アルコール除菌で手肌が荒れがちな今日この頃ですね。
先日ひさびさに除菌ジェルを店頭で見かけたので購入しました。
購入したものはヒアルロン酸配合で、アルコールスプレーとは違い手肌に優しいとのこと。
小さいボトルなのですぐに使い切ってしまうだろうし、はてこれは自分でも作れるのかなあと思って調べてみました。
アルコールでコロナウイルスを除菌するためには、アルコール濃度が70%以上である必要がありますが、除菌ジェルのアルコール濃度は一般的に50%程度。
刺激が強いアルコールの濃度が低いこと、保湿などの成分が多く配合されていることが手肌に優しい理由ですが、じゃあその濃度でちゃんと除菌ができるのかというと、アルコールの数値だけみるともちろん十分な除菌効果は期待できません。
それならどうしているのかというと、その代わりに他の除菌成分が入っているわけです。
私が購入した除菌ジェルだと、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)でした。
調べてみると、そのほか塩化ベンザルコニウム、メチルパラベンあたりが配合されている商品が多く、それに増粘剤やら中和剤やらをいろいろ入れて商品に仕上がっているわけですね。
ネットで手作りアルコールジェルの作り方を調べてみたところ、よくある配合はアルコール濃度50%程度で、エタノールや除菌アルコール商品にアロエジェルとかグリセリンとかを入れて作っているものが多数のようでした。除菌成分が50%のアルコールだけなので、当然効果もそれなりだと思います。
アルコールの比率を増やせば除菌効果は上がりますが、それだと刺激も強くなるし保湿成分も減ってしまうので今度はジェルにする意味がなくなります。
じゃあ手作りでも他の除菌成分を入れたらいいじゃないかというと、たとえ成分がわかったところで、配合率や組み合わせによる除菌効果のレベルまで調べることは家庭レベルでは難しいっていうかムリですね。
アルコールで消毒するシステムは、蒸発(気化)する際に、ウイルスなどの熱・水分を瞬間的に奪ったり、化学変化を起こさせたりすることによるので、ジェルをほどよく気化できるベタベタ具合に調整するのも素人技では無理そうです。
ということで、作るのをやめました。
そもそも店頭で入手できるなら作る必要なんてないんです。
1日もはやく、必要な人が適正価格で購入できる世の中になってほしいものですね。