魯肉飯、もしくは滷肉飯。それは豚の脂とコラーゲンを満喫するためのメニュー。
豚バラ肉を台湾醤油、酒 、砂糖、油蔥酥で甘辛くとろりと煮たもの。

どうして魯肉と滷肉の2種類の表記があるのかと思ったら、wikiによると

“「滷」は「甘醤油で煮込んだ」という意味で、滷肉飯は「甘醤油で煮込んだ豚肉のかけご飯」の事を指す。魯肉飯の「魯」の台湾中国語での発音は「滷」と全く一緒であり、日本に伝わった頃に常用漢字と合わせて、「魯」と表記されるようになった。しかし、その変化が本場の台湾に逆輸入され、特に人気夜市ではわざわざ日本の観光客を招くため、「魯肉飯」と看板に書き込むことも多い。”

 

とのこと。ヘー、なるほど。じゃあ「滷肉飯」の方が正式ってことか。

先日新宿に台湾のデザート屋さんがニューオープンしまして、台湾ごはんも出しているというのでウキウキ行ってみたのに、残念ながらそちらの魯肉飯がいまひとつ好みじゃありませんでした。次は違うメニューにしよう。
魯肉飯って「丼」とか「なんとかライス」的なものじゃなくて、普通のごはん茶碗にちょっとかけるくらいがいいんですよね〜。
簡単に作れるし、自作した方が早いか。

台湾醤油はとろりととろみのある甘ーいお醤油。東京だと笹塚の台湾物産館や新大久保の中華食材店(華僑服務社)などのほか、中華街などでも売っていることがあります。
日本の醤油+オイスターソース+メープルシロップで良し!ということにしています。瓶が大きいので、買ってしまうと他に用途がないので余ってしまうのですよね。
油蔥酥(=油葱酥:ヨウツォンスー)は赤エシャロットを揚げたもの。なければフライドオニオンで代用できます。玉ねぎとエシャロットの違いは、甘みの有無かな?玉ねぎを使う場合は糖分を減らした方がいいかもしれません。

※台灣物産館の実店舗は閉店してしまいました。楽天・Yahoo! にて販売継続中だそうです。
台灣物産館 - http://www.taiwan-bussankan.com/?p=1819

材料

豚三枚肉(できれば皮付き) 500g
にんにく 1片
油蔥酥 20g
500cc
紹興酒 50cc
醤油 50cc
オイスターソース 10cc
メープルシロップ 10cc
グラニュー糖 30g
八角 1〜2片
白胡椒 小さじ1/2

スパイスは苦手なら入れなくても大丈夫です。クミンっぽい香りのお店のも食べたことあるし、八角の香りがしないのもありました。作る人によってけっこう違います。

工程

  1. 鍋に湯を沸かし(分量外)、豚三枚肉を入れ、弱火にして20分ほど茹でます。
  2. 肉を好みの大きさに刻みます。短冊状でもさいの目切りでも粗みじんでもOK。
  3. ニンニクはみじん切りにしておきます。
  4. 乾いた鍋にグラニュー糖を入れて、カラメルを作ります。弱火で熱し続けると砂糖が溶けてやがて焦げてくるので、液体が茶色くなってちょっとビターな香りがするくらいになったら火を止めて、お湯少々を入れて溶かして伸ばします。跳ねるので注意してください。(省略する場合は、そのままだと甘くなりすぎるのでグラニュー糖は入れないでください)
  5. 全部の材料を鍋に入れ、電鍋で1時間煮たら完成。ごはんにかけて食べましょう。ゆで卵やたくあんを添えるとさらに美味しくいただけます。