そろそろ花見のシーズンが近づいてきた。
花見で問題になるのが、そう、熱源問題である。
春とはいえ花見の時期はまだまだ寒い。

意外とあったかいじゃん、などと言っていても座って30分もすればもう寒くなる。

ちなみにこの場合の熱源とは暖房のことではなく「温かいものを食べたい」なんなら「熱燗が飲みたい」という意味での熱源だ。可愛らしくても冷たい弁当は、中年にはもうツラい。

と言って炭火を起こしてBBQというわけにもいかない。花見ができるようなところは火気厳禁であることが多いし、準備する設備も多くなる。炭をおこしてまた終わった後炭を消して処理するなんていうのは車で行ったキャンプ場でもなければ難しいし、車で行くと酒も飲めない。

でもやはり火は使いたいので、昨年は火の使用が禁止されてない川沿いで花見をした。
熱源はシングルバーナーと燃料アルコールバーナーで、ゴトクにステンレスの弁当箱を乗せて炙るという方法を試してみた。
結果としては、なくはないけどそんなに良い方法でもなかった。
ミートソースとマッシュポテトを敷き詰めたアッシュパルマンティエを花見で熱々で食べるというのも、美味しいんだけどメニューのチョイスをなんか間違った。粘度が高いものを炙るのは吹きこぼれてたいへん危険だ。あと熱燗ができなかった。

さて今年はどうしようといろいろと調べまわっているうちに、手が勝手に「イワタニ炉ばた大将」をポチっていた。

 

野外燃料系はピンポイントで温めるものが多く、湯を沸かすとか一つの鍋を温めることはできるが、いろんなものを同時に加熱するのは難しい。
炉ばた大将の焼網サイズは280×180mm。鍋二つくらいなら同時に温められるし、何しろいろいろ手間が少なく済む。火をつけるのも消すのもツマミを回すだけだ。
ここ数年、あらゆる野外用燃料、化学反応系の加熱セットなどいろんなものを試してみたが、やはりガスコンロ最強説に落ち着く気がしている。

コンロ+キャンプ用の折りたたみ鍋で、湯煎調理系でいろいろやってみようかなと思案している。
液体系はスパウト容器で湯煎できるし、HDPEポリ袋での湯煎調理というか食材の温めもできる。そもそも炉端焼き用なので、焼き物だって当然可能だ。

熱燗、豚汁、焼鳥、焼き田楽、焼きおにぎりとかそんなところだろうか。
メニューを考えるのはいつも楽しい。今年は何を用意しよう。