【WCS】S1&S2&SPLオフ使用構築

①構築のコンセプト

低レート帯(〜18)を駆け抜けることを意識して構築を組みました。

コンセプトは以下の3つ

・命中率に左右されない

・守るの択を生みにくい

・試合が早く終わる

構築として不利でかつ時間がかかるようなポケモン(後述)はさっさと降参して次へ行くため対策を施しておりません。

②パーティー概要

ヤレユータン なまいき せいしんりょく

252-0-252-0-4-0

メンタルハーブ

トリックルーム・さいはい・まもる・イカサマ

ジジーロン れいせい ぎゃくじょう

252-0-4-252-0-0

こだわりメガネ

ハイパーボイス・かえんほうしゃ・りゅうのはどう・シャドーボール

テッカグヤ ゆうかん

252-252-0-4-0-0

ジメンZ

ヘビーボンバー・かえんほうしゃ・じしん・まもる

フェローチェ むじゃき

0-252-0-4-0-252

いのちのたま

とびひざげり・れいとうビーム・どくづき・まもる

カプ・コケコ おくびょう

4-0-0-252-0-252

デンキZ

10まんボルト・マジカルシャイン・しぜんのいかり・まもる

カプ・テテフ おくびょう

4-0-0-252-0-252

こだわりスカーフ

サイコキネシス・マジカルシャイン・ムーンフォース・10まんボルト

③個別解説

ヤレユータン

イカサマ

192-151ギガイアス(A205) 25.5%〜30.2%

(後述のカグヤのZと合わせて確定)

235-117カビゴン(+6) 74.4%〜88%

耐久

147カプ・コケコのZ10まんボルト 76.6%〜90.3%

233カミツルギのZリーフブレード 88.3%〜104%(25%)

150コータスの晴れ眼鏡噴火(W) 76.1%〜89.8%

雪崩に屈しない上大抵の攻撃は耐えるのでほぼ確実にトリックルームを貼ることが可能。

太鼓カビゴンを分からせるためのイカサマ。

こいつがいるだけでトリパと思ってくれる人がほとんどなので一種の選出誘導の役割も果たす。

ジジーロン

ハイパーボイス(Wダメ)

197-101ウインディ 58.3%〜69% 

オボン込みで乱数2(73.9%)

204-122テッカグヤ 23.5%〜27.9%

177-151カプ・レヒレ 42.9%〜51.4%

212-121ベトベトン 45.2%〜53.7%

156-96 プテラ 38.4%〜46.1%

192-174 ポリゴン2 34.8%〜41.1%

235-131 カビゴン 37.4%〜44.6%

かえんほうしゃ

204-122テッカグヤ 83.3%〜99%

命中安定かつ即時かつ高威力な範囲技持ちがこいつとコータスしか見つからなかった。

ハイボ采配で倒せないのは上のやつら+αなのでとにかくハイボを押す。

ギガイアスとテッカグヤ以外の受け出しは不可能。

テッカグヤ

ヘビーボンバー

192-151ギガイアス 53.1%〜63.5%

177-136 カプ・レヒレ 47.4%〜56.4%(乱数2発85.5%)

じしんZ

192-151ギガイアス 79.1〜93.7%

165-101ウインディ 90.9%〜107.8%(A-1)

かえんほうしゃ

204-122テッカグヤ 35.2%〜41.2%

表・裏どちらの選出でも戦える駒。

いらなくなったヤレユータンを地震采配で巻き込んでビーストブーストする。

フェローチェ

表選出では1ターンで死ぬことを目指すため飛び膝を外すことを祈ることさえある。

放置されたら相手を2体以上もっていきかつ掠ったら死亡するトリパ補助の最重要駒。

カプ・コケコ

フェローチェが仕事ができない初手が想定される場合に選出する。

フェローチェ同様1ターンで死ぬことを目指すため生き残らせるために守るなんて押してはいけない。

ヤレユータンのトリルを阻止するであろう方向に初手Zぶっぱ、守られてもトリルさえ通せば問題ない。

カプ・テテフ

猫でトリルターンが消費されそうなとき&裏選出において活躍する。

初手にヤレユータンの横に投げてもいい。

圧倒的単体性能。

④選出

面ヤレユータン+フェローチェorカプ・コケコ

控ジジーロン+テッカグヤ

基本選出、7割はこれで戦う。

トリルターンが切れるまでの決着を目指す。

面ヤレユータン+カプ・コケコ

控ジジーロン+カプ・テテフ

テッカグヤやハリテヤマなどが見えトリルターン以内に決着をつけられなさそうなときに。

面フェローチェ+カプ・コケコ

控カプ・テテフ+テッカグヤorジジーロン

相手が全体的に遅い時上から叩き殺すための選出。

⑤無理な相手

呪いカビゴン+ワイガテッカグヤ

ジジーロンのハイボが通らずその間に積まれて負け。

Zギガイアス+手助け

テッカグヤが一撃で倒されて終わり。

カプ・コケコ+デンジュモク

持ち物によっては絶対に勝てない。

なにこいつら。

⑥雑感

ほとんどの試合が3〜5ターンで終わるので数を回すことに特化している。

ジジーロンのハイボ采配が本当に感動する火力なので一回使ってみてほしい。

QRはこれ

理論勝率と技の選択

※ポケモンの対戦には直接関係ありません

勝つために当てなければいけない技の当たる確率を掛け合わせたものを自分で勝手にパーティーの理論勝率と呼んでいる。

例1)サザンガルド

毎試合しねんのずつきと流星群を撃つと仮定すると

0.85×0.9=0.765

理論勝率は76.5%になる

例2)催眠術メガゲンガー

催眠術を1回で当てなければいけないパーティー

60%

2回撃って1回当たればいいパーティー

1-(0.4×0.4)=0.86

理論勝率は86%となる。

命中率の低い技をたくさん使えばいずれ外れて負けてしまう、そんなことは当たり前だけど数字に直すとどうなるか。

レートを維持するためにはレート差が

同じ:    1:1=50%

100差: 5:3=62.5%

200差: 3:1=75%

300差: 7:1=87.5%

の勝率が必要。

現状200差くらいの相手とならよくマッチングするため少なくとも理論勝率が75%ないとレートは下がる。

つまり命中90%の技を3回当てなければいけないパーティーではレートが下がるということになる。(0.9×0.9×0.9=0.729)

役割破壊とか相性補完とかにはいいけどパーティーの軸に気合玉メガルカリオとか催眠メガゲンガーを組み込むのはやめようね、というお話

WCS2017【ヤレユータン】

S1を通してヤレユータンを使い試行錯誤して気付いたことを纏めておきます。

構築の話は赤字で大文字になっているところまで飛ばしてください。

①火力がない

当たり前ですが非常に大事です。

WCSにおいて他にトリックルームができるポケモンとしてあげられるのはウツロイド、ポリゴン2でしょう。

彼らと比べるとその半分程度の火力しか出すことができません。それゆえ倒されないように放置されることが頻繁に起こります。

しかもこれにより本来リスクの高い相手の挑発や吠える、または隣への集中がリスクの低い行動となってしまうため相手に選択肢を与えてしまいます。

サイコフィールド下のサイコキネシスならまぁまぁ火力が出るかなと思いましたが横のテテフに采配かお先にどうぞでも使っていた方がマシです。

サブルートとしてのトリックルームという役割を果たそうと選出するとかなりの割合で置物になったため非常に扱いが難しいです。

②持ち物の選択肢

殴ることができない(最低限の火力さえ出しにくい)ので補助特化に近い構成になります。

するとメンタルハーブ、半減きのみ、オボンのみ珍しいところでいえば黒い鉄球以外のアイテムを持つことになります。

補助のためサイコシードやエレキシードなどで耐久を上げるとメンタルハーブでないことがバレるため挑発が容易に通ってしまうのであまりオススメはできません。

③トリルエース

WCSルールにおいてヤレユータンのS種族値60という値は最遅にしてなお下回るポケモンが大量に存在します。

そのためトリルエース+ヤレユータンという並びはいくつもパターンがあります。

高火力全体技持ちを挙げると

コータス(噴火)

ジジーロン(ハイパーボイス)

オニシズクモ(なみのり)

クワガノン(放電)

初ターンから火力が出るのはこのあたりです。

1体を倒して采配されたらその攻撃は隣に飛ぶため、なにも全体技に拘る必要はないのでAガラガラ、カビゴンなども有力な選択肢となります。

ぐだぐだと語りましたがヤレユータン軸のトリパを組む場合に入れるべきパートナーの要素は

1.とにかく火力が高い

2.ヤレユータンより遅い

この２つに絞られます。ただし、2は必ずしも満たしている必要はありません。

おさきにどうぞを採用した場合高速アタッカーでも一度最遅60族のSで行動でき次のターン采配でもう一度動くことが可能です。瞬間に出せる打点は低いですが構築が多少歪になってしまってもトリルさえしてしまえばゲームメイクは可能です。

↓↓↓ここから構築の話↓↓↓

以上の理論を下敷きとしてユータントリパを組む際の実際の形として用意するべきなのは次の形という結論になりました。

①ヤレユータン

②トリルアタッカーa

③トリルアタッカーb

④高速高火力アタッカーa

⑤高速高火力アタッカーb

⑥自由枠

①②③の説明は省略します。

なぜ高速アタッカーが必要かと言われますと初手の安定度を高めるためです。

ユータン+②or③と選出すると相手より両方遅く、どちらかが行動する前に集中を受けトリルが貼れない、またエースを失ってしまう結果になります。

初手の片側守るを前提の選出はコンボ系統の特殊な構築を除き構築の欠陥だと思っています

そのためユータン+④or⑤と選出しトリルを貼らせないかトリルを貼らせて高速アタッカーを倒すか、といった選択を相手に押し付ける必要を強く感じました。

空論ばかりですのでS1で僕が使用していた並びだけ載せておきます。

①ヤレユータン@メンハ

②ジジーロン@メガネ

③テッカグヤ@ハガネZ

④フェローチェ@命珠

⑤カプ・コケコ@デンキZ

⑥カプ・テテフ@スカーフ

基本選出は

初手:①+④or⑤or⑥

裏:②+③

特に問題がなければフェローチェを投げ相手に倒してもらいトリル下でジジーロンを無償降臨させハイボ采配でeasy winを狙います。

Z技は采配で出せないのでコケコはあまり出したくありませんがウインディが吠えてきそうなときに初手に投げてZを叩き込んでやりましょう。

この記事を起点に完成度の高いヤレユータン入りの構築を組んでいただけることを切に願っておきます。そしたら僕がパクることができますので^_^