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いちばん、思い入れなく参加して、

いちばん、結果的には思い入れてしまった参加者からの、アラスカの感想文。


彼女の、この旅に携わることができて、本当に、よかった。




『アラスカから帰ってきて、もう3週間くらいたってますが、ふとすると自然にアラスカの大地を思い出してます。なんで思い出すんだろう。あの時あの場所で感動している自分が、自分の気分が好きだから、できることだったら年がら年中あの気持ちを忘れたくないから、だと思います。


Denali N.Pでは、『アラスカの大地で1人になってみよう』という企画をやりました。全員でバスに乗って行って、帰りの集合場所と時間だけ決めて、各自好きな場所で降りて帰ってきます。私はバスの折り返し地点であるFISH CREEKをその場所に決めました。


みんなと離れて歩くと、いつも一緒の仲間の声はもちろんなく、聞こえるのは風や風が動かす木々・葉の音。見えるのは広大な赤や黄色や緑の大地と雄大にそびえたつマッキンリー、そして青い空。鼻歌を歌ってみると、なんだか妙に自分の声が響いて聞こえる。


視覚・聴覚以外の感覚からの刺激がすごく強いことを感じます。第六感ってやつだと思います。それは明らかにアラスカの自然からでてくる、なんだかテレパシーみたいなもので、自分は自然の一部なんだってことを全身で感じて、なぜか胸いっぱいになって涙が自然と出てくる・・・その時自分は何にも考えてなかった。


神話学者のジョセフキャンベルの言葉で、


『私たちには、時間という壁が消えて軌跡が現れる神聖な場所が必要だ。今朝の新聞に何が載っていたか、友達が誰なのか、誰に借りがあり、誰に貸しがあるのか、そんなことを一切忘れるような空間、ないしは1日のうちのひとときがなくてはならない。本来の自分、自分の将来の姿を純粋に経験し、引き出すことのできる場所だ。これは創造的な孵化場だ。はじめは何も起こりそうにないが、もし自分の聖なる場所をもっていてそれを使うなら、いつか何かがおこるだろう。』


というのがありますが、本当にアラスカはこれを実感できる場所でした。』




冬も、

冬は冬での素晴らしさがあるんだよ。この場所は。